昭和62年3月24日に奥羽本線横堀駅の乗車券類簡易委託発売所で発行されました、「横堀→600kmまで」の自由席特急券です。
民間外注印刷の券で、小児断片の記載は「簡○自特」と、簡易委託発売を表わす「簡」の記載があります。
昭和57年の東北・上越新幹線開業で、上野発着の東北方面への昼行特急列車は大幅に廃止されますが、奥羽本線の特急「つばさ号」は昭和60年3月の東北・上越新幹線の大宮~上野間開業後も、上野直通列車が1往復だけ残され、この自由席特急券は「600kmまで」となりますので、当時上野ゆきであった「つばさ6号」用の券となります。
奥羽本線横堀駅は昭和61年11月1日に簡易委託駅となり、同駅の簡易委託は指定席券や補充券類も取り扱う「特殊簡易委託」で、この券は簡易委託化から4ヶ月余り経過した時期の発行となりますが、発行日の4日後の昭和62年4月1日に国鉄からJR東日本となり、暫くは国鉄券の残券が継続発売されたものと思われますが、国鉄券の残券を売り切り次第、東京印刷調製のJR様式券に切り替わったでしょうから、「○ム 横堀駅発行」の国鉄券は余り長い期間は発売されなかったものと考えられます。