秩父鉄道 羽生←[東行田]→熊谷 オフセット印刷と見受けられる小児専用券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

2023年6月24日に秩父鉄道石原駅で開催されました「硬券乗車券特別販売」で販売されました、「羽生←[東行田]→熊谷」の小児専用の硬券乗車券です。

 

 

JPR/てつどう青地紋券となります。

 

 

 

 

 

こちらは東行田駅で無人化される前の2022年3月に発行されました、同じ区間の乗車券です。

 

 

最初にご紹介いたしました「硬券乗車券特別販売」で販売されました券はオフセット印刷、無人化前の東行田駅で発行された券は活版印刷と見受けられ、活版印刷券では発駅の[東行田]の枠の四隅に生じていた僅かな隙間が、オフセット印刷券では隙間が無くなっています。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

 

上段がオフセット印刷、下段が活版印刷と見受けられる券で、「表面矢印の1駅ゆき」の「1」の数字、「発売当日限り有効」、「下車前途無効」のフォントが異なっています。

 

秩父鉄道が2022年3月12日に東行田など多数の駅を無人化した頃は、同社の乗車券の調製先である「山口証券印刷」が、硬券の印刷を活版印刷からオフセット印刷に切り替えて間もない時期であり、有人時代の末期になってオフセット印刷と見受けられる硬券が登場した口座が幾つかありますが、今回ご紹介いたしました券は東行田駅では最後まで活版印刷と見受けられる券でしたので、恐らくはオフセット印刷と見受けられる券が無人化以前に調製されており、在庫としては存在(0501~?)していたものの、無人化までに活版印刷と見受けられる券(~500?)を払い切らず、オフセット印刷と見受けられる券は1枚も発売しないままお蔵入りとなり、無人化後の「硬券乗車券特別販売」で日の目を見たものと思われます。