道成寺から 東京都区内ゆき 3等券 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和36年7月に紀勢本線道成寺駅で発行されました、「道成寺から 東京都区内ゆき」の常備片道乗車券です。

 

 

 

大阪印刷調製の券となります。

 

この乗車券が発行される1年余り前の昭和35年7月1日に3等級制から2等級制となり、3等は新2等となっているのですが、2等級制化から1年以上系経過しても3等級制時代の3等券が継続発売されています。

 

経由表記は「阪和.城東.東海道経由」となっておりますが、発行日の3ヶ月前の昭和36年4月25日に「大阪環状線」の西九条~大正~天王寺間が開業し、「城東線」の天王寺~京橋~大阪間は「大阪環状線」に編入され、発行時点では経由表記の「城東」線の名称は消滅しており、等級制の制度改正と線路名称変更の大きな変化が2回あったにもかかわらず、旧券が継続発売されていた事になります。