桜川市バス 実証実験運行開始 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昨日に「筑西市広域連携バス 実証実験運行開始」をエントリいたしましたが、同じく10月1日に「桜川市バス」の実証実験運行も開始されました。

 

 

 

「桜川バス」は桜川市役所真壁庁舎と筑波山口を結ぶ路線バスで、かつては「関東鉄道」により、筑波鉄道の廃止代替バスが筑波山口~岩瀬中央公民館間で運行されておりましたが、真壁駅~岩瀬中央公民館は「下館~大村~筑波線」と同じ2008年4月1日に、筑波山口~真壁駅も2011年4月1日に廃止となって路線バスが全廃となっており、今回は筑波山口~真壁間の路線バスが5年半振りに復活した事になります。

 

以前は真壁側の始終着バス停は、筑波鉄道真壁駅跡の「真壁駅」バス停でしたが、真壁駅の駅舎と駅前広場であった「真壁駅」バス停は、路線バス全廃後に敷地が売却されて現在は「住宅型有料老人ホーム」が建っており、真壁のひなまつりの時期に運転される「真壁ひなまつり号」や「和の風号」の発着場所も、「真壁駅」→「真壁体育館」→「桜川市高上町駐車場」と変わっていましたが、今回の「桜川市バス」は桜川市役所真壁庁舎発着となりました。

 

こちらもバス停の数は路線バス時代は27箇所に設けられていたものの、「桜川市広域連携バス」では11箇所と半分以下に減らされましたが、運行本数は「筑西市広域連携バス」の倍以上の16往復が運行される事になり、筑波山口~真壁駅の廃止末期の運行本数は2.5往復であった事を考えますと大幅な増発となっており、筑波山口ゆきの始発便の桜川市役所真壁庁舎発は早朝の5時55分、筑波山口発の最終便の桜川市役所真壁庁舎着は深夜の23時13分と、運行時間帯も大幅に拡大されています。

 

 

 

 

 

桜川市役所真壁庁舎で発車を待つ筑波山口ゆきです。

 

 

運行事業者は「筑西市広域連携バス」と同じく、「関鉄パープルバス」となります。

 

 

 

 

 

こちらもバス停は新しいデザインのものが設置されました。

 

 

上部のマークは、桜川市の市章となります。

 

 

 

 

 

「桜川市バス」も筑波山口で「つくバス北部シャトル」と相互に連絡しており、「筑西市広域連携バス」と同様の乗継割引が設定され、乗継割引券が2種類発行されています。

 

◆「桜川市バス」→「つくバス北部シャトル」乗継割引券

 

 

 

「筑西市広域連携バス」と同じ様式の色違いで、パンフレットやバス停などには「桜川市バス」と記載されているのですが、乗継割引券では「桜川市広域連携バス」と記載され、日付印は運行事業者の「関鉄パープルバス」となります。

 

 

 

 

 

◆「つくバス北部シャトル」→「桜川市バス」乗継割引券

 

 

 

「つくバス北部シャトル」の運転士は、乗継割引券を「筑西市広域連携バス」用と「桜川市バス」用の2種類を持っており、日付印は「筑西市広域連携バス」と共用で、つくバスの運行主体である「つくば市」のゴム印が押印されます。

 

 

 

 

 

「旧酒寄駅跡」バス停に到着する筑波山口ゆきのバスです。

 

 

筑波鉄道の廃線跡は、大部分がサイクリング道路の「つくばりんりんロード」に転用されておりますが、旧上大島駅の土浦寄りから旧酒寄駅の岩瀬寄りにかけては、2車線の県道に転用されており、画像の左側に見える盛土の草薮が「酒寄駅」のホーム跡になり、画面に写ってはおりませんが、さらに左側が線路跡を転用した2車線の県道となっています。

 

「旧酒寄駅跡」バス停は旧駅前の道路上に設けられ、バスは県道から一旦旧駅前の道路に入り、発車後すぐに県道に戻るように運行されますが、現在のバス停の位置は仮設置のようで、画面の手前ではホーム跡の盛土を削って地ならしが行われており、工事終了後にバス停の位置が小移動するのかも知れませんが、この工事によりホーム跡に残っていた駅名標の鳥居型の枠は撤去されてしまったようです。

 

 

 

 

 

県道沿いに掲げられた、「バス運行」の垂れ幕です。

 

 

この画像を撮影しましたのは、バス運行開始後になりますが、下には「現在運行申請中」の札が掛かったままとなっています。

 

 

「桜川市バス」の実証実験の運行期間は、「筑西市広域連携バス」と同様に来年3月31日までとなりますが、結果が良ければ真壁~岩瀬間へ運行区間の延伸となりませんでしょうか??