小湊鉄道 里見駅有人化~2 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

まず最初に、昨日のエントリの末尾でも記しました「お願い」です。


※若い読者の方も居られると思いますので、念のために記しますが、里見駅は通票扱いを行う運転取扱駅です。駅員氏は列車到着の数分前からホームで列車監視を行って、運転士から通票を受け取りますので、列車が発車するまでは、駅員氏は運転取扱を行うために出札口は閉じられ、この間は乗車券類を購入する事は原則として不可能です。例え里見駅で停車時間のある列車であっても、停車時間内に乗車券類を購入する事は出来ませんので、運転取扱に忙しい駅員氏に、無理を言う事の無いようにお願いいたします。また、里見駅付近には郵便局がありませんので、駅宛に郵便で為替を送りつける行為や、つり銭相当額を郵便切手での返金を要求するなど、非常識な郵頼は厳につつしんで戴くよう、合わせてお願いいたします。



小湊鉄道里見駅の2回目で、今回はJR線連絡券をご紹介いたします。


JR線連絡乗車券は、全て自動改札機への誤投入防止を目的とした、JPR/てつどう赤地紋の常備軟券となります。



内房線八幡宿までの連絡乗車券で、金額式となります。


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券面に押印された丸型の印は、駅名と発行日付の入った入鋏印で、通常は常備軟券に対しては、この日付印を押印するそうですが、同駅には社線内の硬券用にダッチングマシンと改札鋏の設備があり、希望すればダッチングでの日付印字も可能です。






小児専用券の裏面です。


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券番は0001でした!!

昨日のエントリでご紹介いたしました、五井までの常備軟券と比べますと、この券は裏面に日焼けが見られますので、11年間熟成?された券と思われますが、そうなりますと、先の無人化以前にこの券は1枚も売れなかった事になります。






何度も申し上げておりますが、今回の有人化で発売されている券は、11年前の無人化時の残券となりますが、11年前の小湊鉄道には地図式のJR線連絡券が存在し、後に金額式となって消滅してしまいましたので、そう思って試しに伺ってみますと、地図式の連絡乗車券も生き残っておりました!!


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区間は1900円(JR線950円区間)と、2060円(JR線1110円区間)の2種類で、それぞれに小児専用券が設備されておりますので、合計4種類が設備されています。


地図式のJR線連絡券は、かつては富士急行や秩父鉄道にも存在いたしましたが、現在は消滅しており、駅員氏から小湊鉄道でも他の駅には残っていないと伺いましたので、硬券では無く常備軟券ではありますが、恐らくは里見駅が唯一の存在かと思われます。




地図式の小児専用券の裏面です。


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いずれも券番は若く、先の無人化以前には殆ど売れていません。下段の1030円(JR線小児550円区間)の券は、裏面には券のホルダーの形に日焼けがあり、軟券となりますので表面の地紋にも若干のヤケが見られます。


なお、補片と補往については設備は無いとの事で、出札には車掌用の車内乗車券が置いてありましたので、こちらで対応するものと思われます。特に往復乗車券については、駅員氏によりますと、小湊線内が往復割引となるため、JR線連絡の往復乗車券を購入する旅客は、他の駅でも見られないとの事でした。


次回は入場券等をご紹介いたします。