陸別駅小利別臨時発売所発行 出札補充券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

「北海道ちほく高原鉄道」を経て現在は廃止となりました、池北線小利別駅で昭和61年7月に発行されました出札補充券です。



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小利別から川上までの片道で発行され、発行箇所には「陸別駅小利別臨時発売所」のゴム印が押印されております。


池北線小利別駅は昭和52年に出改札業務が廃止され、運転取扱要員のみの配置となって乗車券の発売は簡易委託化されました。当時主に国鉄の硬券入場券の収集を行っておりましたが、1人の駅員が出札業務と通票扱い等の運転取扱業務を兼務している駅はまだ多数存在しており、駅員配置駅でありながら「運転取扱業務のみで出札業務を一切行わない旅客駅」が存在する事を非常に不思議に思い、特に北海道地区では仁山信号場や北豊津信号場など、運転取扱要員が配置された信号場で遅い時期まで乗車券を発売していた逆のような事例もあり、少々納得が行かない点が多いのですが、実際に利用する旅客数との兼ね合いや、労働組合との何らかの取り決め等が存在していたためでしょうか??


このような「運転取扱業務のみで出札業務を一切行わない旅客駅」も、CTC化等の信号自動化の進展より完全無人駅化されてゆき、それでも残されていた駅のうち、一部の駅では国鉄末期からJRにかけて出札業務を再開した駅も存在し、この乗車券が発行された昭和61年7月の段階では、まだ小利別駅には運転取扱要員が配置されておりますので、本来は運転取扱業務を行なう駅員が、出札補充券を用いて乗車券の発売を行ったのかも知れません。