東武鉄道(野田線)通過連絡運輸~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

SuicaとPASMOの共通利用が明日3月18日から開始されますが、その一方で東武鉄道の通過連絡運輸が本日3月17日限りで廃止される事になりました。




柏~船橋間の通過連絡運輸の廃止を知らせる告知


東武鉄道の通過連絡運輸には幾つかの区間がありますが、このうち常磐線と総武線を結んだ通過連絡運輸の1つである、東武野田線の柏~船橋間の通過連絡運輸の硬券時代の券をご紹介いたします。


昭和53年10月に武蔵野線の新松戸~西船橋間が開業するまで、東武野田線の柏~船橋間の通過連絡運輸は常磐線と総武線を結ぶメインルートの1つでありました。武蔵野線が開業した後も、接続駅の新松戸と西船橋は各駅停車しか停まらない駅でしたので、発着区間によっては乗り換えの回数が増えてしまう事や、武蔵野線経由よりも東武野田線経由の方が運賃が低廉となるケースも多かった事などから相応の需要が存在し、武蔵野線開業以前の経緯もあって、常磐線側の駅では常備券を設備している駅が多数ありました。



   


   


   


   


   

発行日はいずれも武蔵野線開業後の券ですが、ご覧のように常磐線側には常備券を設備していた駅が多く、需要の高さを物語っております。常磐線側の駅の窓口で、経由を言わずに総武線側着駅のみを言うと、どちらの経由かを聞き返されたものでした。今回ご紹介いたしました当日有効の区間の常備券は原則として相互式でしたが、藤代と佐貫にのみ地図式が存在しました。今回は地図式もご紹介させて戴くつもりでしたが、何処に仕舞ってしまったのか一向に見つかりませんので、いずれ見つかり次第ご紹介させて戴きますのでご了承願います。