準常備式 連絡船自由席グリーン券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

isaburou_shinpei様のブログ「古紙蒐集雑記帖 」の11月19日のエントリ「両刀遣い? 」で、準常備式の連絡船自由席グリーン券の見本券がご紹介されておりますが、若干ですが実券がございますので、ご紹介いたします。


連絡船自由席グリーン券 準常備02

発行は常磐線水戸駅で、青函区間で発行されております。

当時、水戸駅には印発機が完備されておりましたが、「連絡船自由席グリーン券」と「自由席急行グリーン券」は硬券による発売でした。これらの券は同駅の印発機では発行出来なかった為と思われますが、そう言えば、印発機で発売されたこれらの券を見た覚えがありません。少なくとも「連絡船自由席グリーン券」は、函館、青森、宇野、高松など、連絡船が直接発着する駅では印発機で発売出来たと思うのですが・・・

※印発機による「連絡船自由席グリーン券」発行の例が函館駅にございましたので、11月20日付でエントリさせて戴くと共に、一部を訂正させて戴きました。

この券には窓口符号がありませんが、発売の都度、係員は奥の引き出しへ券を取りに行っておりましたので、恐らくは1つの口座を各窓口で共用していたものと思われます。




連絡船自由席グリーン券 準常備01

発行は中央本線東中野駅で、こちらは宇高区間で発行されております。

発行は、JRとなる8ヶ月前の昭和61年7月で、この時期でも準常備式の「連絡船自由席グリーン券」が、都内の駅で生き残っておりました。この券がJRとなってから常備式の硬券に出世?したとは考えにくく、恐らくは首都圏では最末期のものの1つであろうと思われます。



最後に廃札券です。


連絡船自由席グリーン券 準常備03

旧様式ですが、広島印刷の券です。

宇高区間が120円、青函区間が400円となりますので、昭和49年10月1日から昭和50年11月19日までの料金帯の券となります。


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