教えるってどうやるの?:答を教えるだけなら三流教育者 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

うちでは職員研修と題して、授業シミュレーションをします。こういう生徒がいたら、どう対応するか、というのを先生同士で披露し合うんですね。先日も私が先生をやっていて、気づいた点を他の先生にあげてもらいました。

 

シミュレーションをして、その時に言われたのは、私は質問を多用している、ということ。他人から言われて、そういえばそうだな、と思ったのですが。この問題は何を聞かれているの?どういうこと?それを分かるためには何がわかればいいの?などなど、とにかく質問をしていくんですね。そうすると、子供たちは自分で考えます。

 

先日、生徒からこんな質問を受けました。

 

「1/2+1/2=1/4になりますか?」と

 

ここで、違いますよ、1ですよ、と答えるのは誰でもできます。

 

 

私はこう返しました。

 

「0.5+0.5=0.25になりますか?」

 

と聞くと

 

「あ、そっか。。。。そんなことはないな」と子供は勝手に納得するんですね。

 

 

他にも

 

「3x+3x=6xになりますか?」と質問されたので

 

「x+x=2xになりますか?2x+2x=4xになる?」と聞くと向こうは納得していました。

 

 

この自分で納得するってことが大事なんですよね。答えを知っても納得まではいきません。合っていた、ということだけです。自分の考えが正しいのか、そうでないのか、それを知ると子供たちは納得しますね。納得をすると、忘れません。納得をさせてあげるのが、塾業の勤めなのかな、と思いますね。納得をした子は、強いんですよね。強いと人生、得です。どんどん強くなって、人生を謳歌して言ってもらえたらと思います。