今日、生徒たちが資格の話をしていたので、こんな話をしました。
「資格を持ったからといって、その資格に固執しているとチャンス逃すよ」と。
私もそうですが、大学院で英語教育学の修士号をとり、TESOLという外国人向けの英語教育教授資格を取得しました。それを利用して教えられる大学を探していた時に、たまたまアルバイト感覚で訪ねたのがとある塾(巣鴨ではない塾です)だったんですよね。そこから今の自分がいるわけですが、塾で働き始めた時は、正直苦しんでいました。
アメリカの大学、大学院を卒業しておいて、なんで小学生に算数を教えているんだ、と思っていたからです。これは資格に固執している典型的な例ですよね。TESOLあるんだから、アメリカの大学卒業したんだから英語教育に携わらなければ、と。
だから最初の一年間は苦しかったです。周りの友人は「塾の先生?アメリカ行ったんだから、他に活躍できる場所あるでしょ?」と。この一言は結構痛かったですねぇ。何よりも自分で自分を認められなかったんですね。一体自分は何やってるんだろうって。
そんな時に、高校の先生に背中を押されたんですよね。「教育に携われる、ただそれだけで感謝じゃない。人材育成していく立場で、相手が小学生だろうが、大学生だろうが、何も変わらないよ」と。
そもそもTESOLを取得した理由って教育に携わりたかったからです。生徒たちと関わりたかったからで、人材育成をしたかったからなんですよね。
そこから吹っ切れて、目の前の生徒をとにかく大事にしていこう、と思えたんですよね。あの時に吹っ切れていなければ、アメリカに渡る機会も逃していたと思います。
そういう意味では、生徒たちには資格とかに固執せずに、色々なチャンスを生かして行ってもらいたいな、と思います。