先日、ポートランド校にて勉強会が行われました。そこまで参加人数も多くなかったので、懇談会形式で進めました。
お母さんたち、色々と腑に落ちる部分があったようで。とにかく、今回は、お子さんのことを信じて接してあげてください、ということを繰り返し伝えました。
いくつか参考にQ&Aで
Q 子供が英語でしゃべってくるので、日本語にさせるべきか。
A 言語はツールです。大事なことはコミュニケーションのため、まずは、子供が言いたいことを受け止めてあげてください。いちいち日本語に直されていると、子供たちは何も伝えない子になってしまいます。言語が気になっても、注意したくなる気持ちをこらえてください。もし注意したければ、違うタイミングで、少し時間が経ってから、アドバイスしてあげてもいいかもしれません。「そういえば、あの時に英語で言っていたことだけど、日本語でなんていうか知ってる?」とかですね。子供の伝えたい、という気持ちを大事にすることが一番大事です。
Q 子供が日本語も英語も出てこなくなってきている。
A バイリンガルへの道は険しく、一時的には、両言語ともネイティブと比べると衰えて見えるもの。一つの過程として見て、子供のことを信じて、不安にさせない様に気をつけてください。
Q 漫画ばかりで活字の本も読んでほしい。
A 漫画は素晴らしい導入となるために、飽きるまで読ませてあげてください。やがて活字だけの本に興味を持ってもらえるでしょう。これも、子供のことを信じて、自由にやらせてあげてください。また本の素晴らしさを日頃から伝えていく努力は大事になります。その場合、押し付けではなく、この本、本当に感動した、というように自分はその本を楽しんだ、ということを伝えてあげてください。
Q 子供の言葉がルー大柴のようになってしまっている。
A それも言語を学ぶ一つの過程です。ただ、子供に強制するのは難しいのが現実でしょう。子供に強要するのではなく、大人がそうならないように気をつけることは大事です。大人は良き見本として、両言語を混ぜないようにしてください。
すべてに通じることは、子供のことを信じて接するということ。一人のお母さんは、「大事なことを忘れていました。これで充電完了です」とおっしゃってくれました。人間はどんどん忘れてしまう生き物です。そうしないと人生やっていけませんからね。でも、車もガソリンを一回入れたら終わりではありません。何度も何度も使っては補充しないと使えなくなってしまいます。そういう意味では、こういう勉強会を通して、大事なことを思い出し、充電完了してもらえたら嬉しい限りです。