そんなの習っていません!と言われたら:受け身の弊害 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

「習ってないからできません!」

最近、こういうセリフを生徒たちから聞くことが多くなりました。


習ってないからできない、もっともな意見のように聞こえますが

世の中って、習わないことばかりですよね。

習ってないからできないんじゃないんです。

受け身だからできないんです。



そんな受け身について、数学を通して解説いたしますね。



数学とか算数とか教えるときに大事なことって

答えはこうですよ、じゃないんですよね。

一つには

法則を自分で見つけさせることが大事なんですね。




先日も数学を教えていて

(x-2)(x+2)

という問題がありまして

公式に当てはめると簡単にできます。


でも、こういう問題を公式を教えずに自力で解かせます。

(x+5)(x-5) (x+8)(x-8)。。。

というふうに。

最初は面倒です。

公式を使わないので。


でも、やがて、生徒って気づくんです。

あ、これって、xを二乗して、数字を二乗しているだけですね、と。



そういうしかけも無しに

公式だけ教えて、こうなるんですよ、って教えている所がどれだけ多いか。

そうなると、数式って「教えてもらうもの」になってしまうんですよね。

生徒も受け身になります。


でも、世の中って教えてもらえることって少なくて

自力で吸収しなければいけないことのほうが多いと思うんです。


そして、何でも自力で解ける、とわかったら

受け身ではなく、積極的に問題を解ける自分になると思うんですよね。



そうしたら

「習ってないからできません!」

なんていうセリフは出てこなくなると思うんです。

受け身だから、そういうセリフなんですよね。

受け身では、人生損します。

何事も積極的に、人生を謳歌しましょう。