主体性がなければ金メダルは取れない | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

私の先輩がこんなことを言っていました。

「主体性なく、受け身だったら、オリンピックで金メダルはとれんで」と。

主体性の必要性を心から納得した瞬間でした。

そうです、オリンピックほどの場になれば

やらされてトレーニングしている選手なんて皆無でしょう。

皆、金メダルを絶対取る!と心から想い

日々トレーニングに励んでいます。


受け身でも時を過ごすことは可能です。

しかし、オリンピック選手のように主体的に行動してこそ

本当に充実した人生ではないでしょうか。


photo:01



(先週末、主体的に商工会サッカー大会に参加した生徒たち)


こうなりたい

こういうことをしたい

そういう思いがあれば、人は主体的に動きます。


その思いが熟成される前に

全てが目の前に揃っている。

それが現代の子ども達を取り巻く環境です。



もっと工夫して遊びたい!

そう思える前に、刺激的なゲームが世の中に出回っている。


勉強したい!

そう思う前に

勉強を強制される。



塾に来る子も

主体性のある子は、こちらが1言うだけで、10学んで行きます。

逆に主体性の無い子は、こちらが1言っても、1も学べません。

なぜなら学ぶ意欲が乏しいからです。


それでは、塾の先生はそういう子ども達をあきらめるべきなのか。

もちろん、そんなことで諦めていたら教師なんてやってられません。


植物を育てる時は

伸びろ伸びろ、花を咲かせろ、とは言っても無駄ですから

水をやって、太陽の光にあてて、雑草を抜いてあげる。

後は待ってあげるだけ。




人を育てることも同じことです。

勉強しろしろ、成績あげろ、と言っても無駄です(笑)

よろしいですか、お母さんがた

何度でも言いますが、無駄なんです(笑)

逆効果なんです。



ですから、学びたいという想いを熟成できる環境だけは整えて上げる。

どうして勉強するのか。

何の為に勉強するのか。

勉強するのも自由、しないのも自由

でも自分で責任は取るんだよ。


そういった概念だけはしっかり入れて

勉強することを強制せずに

能動的に待つ、そして生徒のことを気にかけてあげる。

花を咲かせるタイミングは生徒それぞれです。

伸びるタイミングも生徒それぞれです。


それでも教師は積極的に待つべきです。

生徒が自ら主体性を発揮し、成長するタイミングを待ちましょう。


そうすれば

生徒達は、いつか必ず主体的に考え行動し

自分の人生の「金メダル」を必ず獲得してくれることでしょう。