先日、私の友人でもある、公立や私立の先生たちと話し合ったときにでてきた話題ですが
最近の若い先生がたは、保護者のクレームなど
プレッシャーに押しつぶされて、多くの新人が辞めて行ってしまう、と聞きました。
テレビなどでも
「モンスターペアレント」などと名称し
おもしろおかしく特集が組まれた時期もありました。
私個人としては
モンスターだろうが、怪獣だろうが
何かを言ってくれる、というのは非常にありがたいことだと思っています。
たとえ、それが自己中心的なものであろうが
クラス全体にマイナスになることであろうが
何かを言う、というのは非常に勇気も気力もいることです。
そして、一応補足しておきますが
大半は、こちら側に不備があり、そのような指摘は教育の質の向上につながります。
だからこそ、教育関係者は、しっかりと聞く耳を持つことが必要でしょう。
そのうえで、その言われたことが、全体としてプラスにならない
と判断したのであれば
しっかりと要求を断る勇気が必要ですし
またプラスになると判断したのであれば
その保護者に対して感謝をするべきでしょう。
結局は、モンスターペアレントが問題なのではなく
保護者からのクレームや提案をプラスにできるだけの信念ある教育者が減ってきているのだと思います。
教育者としては、親の言うことを素直に聞くことが目的になってはいけません。
あくまでも、子どものため、という目的を見失うことなく
子どものためにならないと判断した場合は、断る勇気も必要です。
突き詰めていけば、親も先生も
子どもを大事にする、という一点に違いはないのですから。
そして、先日も申し上げましたが
親の姿勢として必要なことは
言うべきことは、塾の先生でも学校の先生でも言うべきではありますが
ただ、お子さんに対しては、何があっても先生の話をしっかり聞きなさい、と伝えることが大事だと思います。
子どもと一緒になって先生の悪口を言い始めたときには
その子にとっての、その先生から吸収できることがゼロになってしまいます。
または、非常に効率の悪い学びになってしまいます。
これは子どもにとってもマイナスとなります。
私がまだ中学生の頃
「あの先生はこうだ、ああだ」と母親に言っていると
しっかりとうなづきつつも
「それで、こういちはどうしたいの?」
と、受身ではなく、自分が何をしたいのか、何をするべきなのか
常に考えなさい、と言われことがありました。
というわけで
まとめますと
教育者に対して、言うべきことは、どんどん言うべきであり
そして、子どもには
「先生の話を聞いて損はない、自分がどうしたいのか考えなさい」
と伝えることが
子どもにとっても地域全体にとってもプラスになるのだと思います。