算数文章問題:絵を描いてみよう | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

こんにちは。

今週も一週間が始まりました。

月曜日が来て、また日曜日まで時が経ち

そして、また月曜日が来る。

同じことを繰り返す中にも

いろいろと創意工夫をし、常に新しい毎日を送りたいものです。



さて、今日は算数の文章問題対策ということで

指導方法のちょっとした工夫を紹介します。

今までにも同じような内容のことは書いてきていますが

なんだか、指導方法の紹介は久しぶりですね。

塾の先生ブログなのに(笑)



算数の文章問題というのは

皆さんが思っている以上に単純なものばかりで

実は、ほとんどが手を動かせば解ける問題なのです。


たとえば

速さを求める問題ですと

距離と時間がわかれば良いわけですが

これもまた絵を描くことができれば、低学年でもできる問題なのです。


たとえば

家からスーパーまで4キロメートルあります。

これをカールじいさん(参照:カールじいさんの空飛ぶ家  お勧めの映画です!)が

杖をつきながらのんびり時速2キロメートルで進んだ場合

カールじいさんはどれくらいの時間がかかるでしょうか。


こんな問題があると、最近の生徒たち(私もそうでしたが・・・笑)は

は・じ・き だから

4を2で割って・・・2   2時間かな?

みたいな状況になります。

これは、時間、速さ、距離の関係をうまく理解せずに

は・じ・き という公式を覚えさせられたからでしょう。



ここでの問題は、公式の意味を理解せずに公式を利用しているところです。

公式から入るよりも、カールじいさんの家を書いて

スーパーを描いて

その間の道のりを描いて

そして、消しゴムをカールじいさんに見立てて、それを一時間に2キロ進めていけば

簡単に答えが求められるのです。



そして、これを何回もやったのち

実はね、公式っていうものがあるんだよ

と言うほうが

「えぇぇ、なんでそれを先に教えてくれなかったのぉ」と

公式が完全に頭の中に入ることでしょう。



すいません、長くなりましたが

要は(笑)

もし子供が、わからない、と言い出したら

それは公式を使ってね、などと教える前に

とりあえず、絵を描いてみよう、と伝えることが大事なのではないでしょうか。

これは教える時のコツと言っても良いでしょう。

何度も言うようですが、教えすぎては、せっかくの学びを妨げてしまうのです。


「うん、とりあえず、絵を描いてみよう」


お子さんに算数の文章問題の指導に当たるときは

この言葉を思い出してみてください。