今日は、先日のブログ記事:カリメロ とはうってかわってまじめな記事となりましたのでご理解ください(笑)
先日生徒達と話をしていて
「勝ち組」と「負け組」という話題があがったので
人生を「勝ち」と「負け」の2つに分けるということが、どれだけ時代に即していないかを述べます。
まず、「勝ち組」にあてはまる人生のイメージとして
良い学校→良い会社→経済的自由
というものがあるのではないでしょうか。
(ここでは、経済的自由が幸か不幸かということはひとまず置いておきます)
実際に日本にある進学塾と呼ばれるところの大半は
このレールに子どもをのせるために、夏休みなどそれこそ一日中塾に缶詰になり
少しでも有名な学校入学を目指します。
なぜならば、名のある学校という学歴さえ手に入れてしまえば
ある程度おおきな会社への就職が可能だったからです。
そして、名のある会社に就職さえすれば、終身雇用制という名の下に
「安定」というものを定年まで手にすることが可能でした。
しかし時代は変わりました。
インターネットなどの技術の発展により
今では、多くの企業が世界を舞台に競争しなくてはならなくなり
競争のためには生かされていない人材を解雇するのが必然となり
終身雇用という制度が徐々に時代遅れとなってきているのです。
この会社に入れば一生安泰だね
と言われるような会社もこの不況を乗り切るために正社員を解雇しています。
つまり、良い学校に入ったから
良い会社に入れたから
といって経済的自由が手に入るとは限らないのです。
私の友人たちは皆就職氷河期に就職活動を強いられた年代のため
これを痛感しており
終身雇用制度などはなから信用していませんし
会社は頼るところではなく
利用するところと、という意識が浸透してきています。
だからこそ、日々自己研鑽として勉強や読書に励む人が多く
この世代をターゲットとしたビジネス本が売り上げを伸ばしているのです。
では、このように今までの図式が通用しなくなった状況の中
子どもにどのような教育をするべきなのでしょうか。
個人的に思うことは
サーフィングで例えるならば
波が低い海(大手企業)を選ぶ安定志向のサーファーになり、いつか来るかもしれない高波(解雇)を恐れるのではなく
どんな波が来ても乗り越えられる力あるサーファーを目指すべきだと思います。
このどんな高い波も乗り越えられる人材を
「波乗りジョニー」と呼びましょう。
私はサザン大好きです、ちなみに。
波乗りジョニーとは、テストでよい点を取れるだけの人材ではありません。
漢字をより多く覚えている人材でも、計算が速い人材でもありません。
自分の力で考え、コミュニケーションがとれ、会社にしがみつかなくても生きていける人材
それが「波乗りジョニー」なのだと思います。
勝ち、負けではなく
波乗りジョニーで行きましょう(笑)