昔の哲人は、こういいました。
世の中には二つのことがある。
生きていく上で知らなくてはいけないこと、と生きていく上で知る必要がないものだ。
・・・
なんていうのは、私の作り話なのですが(笑)
先日、生徒に国語の文法を教えていたときに
連体詞と形容詞、この二つの違いは?
などというような内容のことを勉強していました。
このブログをご覧の方のほとんどが
そんなことも勉強したなぁ、と思われるのではないでしょうか?
そして、このような勉強をしていた時に思いはしませんでしたか?
「こんなこと知らなくても別にいいじゃないか」と。
例にもれず、その教えていた生徒もそのようなことを顔で物語っていたので
私は先制攻撃をしかけました。
「ちなみに、この文法なんていうのは、外国人が日本語を学ぶならまだしも、日本人は生きていく上では必要じゃないからね」と。
あまり先生の口からでる言葉ではないのでしょう。
その生徒は、びっくりすると同時に、何か安堵感を覚えたような笑みを見せました。
「でも、どうせ勉強するんだから、嫌々やるよりも、テストで100点とるつもりで勉強しよう」
と伝えると
素直な子ですから、すっきりしたような顔をして、基本からやり直し、着実に理解を深めていきました。
大変個人的な意見ではありますが
「勉強」なんていうのは、生きていく上では必要はないと思っています。
いや、塾の先生失格を覚悟でこの意見を述べているのですが(笑)
よく生徒にこのような質問をされるので
最初は、勉強は役に立つんだ、大人になってからでないと分からないぞ、と大人らしいことを言っていたのですが
そのうち・・・・確かに役にはたたないな・・・という結論に達しました (笑)
極論を言えば
息を吸って吐いて、食事さえありつくことができれば、生きていけます。
そんなことを言っていると
生徒の中には逆に
「いや、でも足し算とか引き算とかは必要」
という生徒もでてきます。
でも、そんな小学校の基本的なことも
厳密に言えば生きていくうえでは必要ありません。
ひらがなは?
いや、しゃべることができれば、最低限の用はたりるよ、と。
そして、しまいには、何も必要ないではないか、という結論にたどり着きます。
しかし、では何の役にも立たないのかといえば、それは個人個人で違ってきます。
私は、大学院時代、それこそ死ぬほど論文を書かされたのですが(笑)
生きていく上では必要ない論文作成も
その訓練のおかげで、今こうして苦も無くブログにつれづれなるままに書けているのです。
そして、情報発信を続けることができる。
皆さんと学びを共有できる。
そして、おかげさまで、いろいろな方から、ブログに関してコメントや感謝の言葉をいただく事があります。
本当にありがとうございます。
つまり、勉強したことは生きていく上では必要ありませんが、人生をより楽しく充実させたものにするためには必要なのです。
そんなとき私は決まって生徒に伝えます。
ゲームは生きていく上で必要ないのか?と。
すると、「必要はないけど、ゲームは楽しい。」
と返ってくるので
勉強もそれと一緒なんだ。
必要はないけど、楽しめる人にとっては楽しいし、役に立てようと思えば、役に立つ。
ま、ゲームとは違って、楽しむためには努力が必要だけどね、と。
要は勉強を楽しめる人になりたいのか、それとも嫌々勉強し続けるのか、二つに一つだね、と。
そんなわけで、
勉強は、最低限生きていく上では必要はなく
人生をよりよく生きていくために利用できるものなのだと思います。
それでは、今週は天気が下り坂なので家でゆっくり
勉強でもしてくださいね(笑)