先日、アメリカ人の友人とご飯を食べていたときに
最後の一粒もきれいに箸で食べている私を見て
彼は、「一粒も残さないのか」と聞いてきました。
私は
「お米一粒でも残したら、汗水たらしてお米を作ってくれたおじちゃんやおばちゃんに悪い」って
子供のころに言われて、それからずっとだね、なるべく残さないように食べるのは
と。
すると友人は
へぇ~なるほどね、さすが日本人! と (笑)
このように、お米一粒でも農家の人を想う
昔の日本人はこういったことにも感謝する気持ちがありました。
なぜならば、米を作っている人が自分の生活空間に存在していましたし
多くの人々が米作りの経験があり、それがどれだけ大変な作業かを知っていたからなのです。
しかし、現代の子供は、食べ物作りの生活とかけ離れてしまっている。
だから、食べ物などに対する感謝の気持ちがなくなってきている。
これは否定できない事実なのではないでしょうか。
もちろん、その最大の原因は、私たち大人に感謝の気持ちが薄らいできているからなのですが。
では、その感謝の気持ちを養うにはどうすればいいのか。
私の恩師が述べていたことに
読書が想像力をつけ、その想像力でより感謝の気持ちがはぐくまれる、と。
読書、とは単に日本語の語彙力を増やすだけでなく
さまざまな世界を疑似体験することができ
それは、想像力を養うことにつながるのです。
読書によって培われた想像力は
お米作りの大変さや
それに関与しているおじちゃんおばちゃんの心を思い
それが感謝へとつながり
お米一粒から、いろいろな世界を想像することができる人材へと成長し
この世界をより感謝の気持ちにあふれた人々が住む場所にしてくれるのだと思います。
だからこそ、家庭内での読み聞かせや
お母さんお父さんが、家の中でも読書に取り組み
読書の楽しさを身をもってお子さんに伝える必要があるのだと思います。
それでは、皆さん良い週末を。
追伸
3月7日(土)10時~ お母さんのための勉強会です。