信念の綱引き:こどものトレーナー | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

教育とは、先生と生徒との綱引きである、とは先輩の言葉でした。


まだこの教育業界に入りたての頃

私は生徒に負けていました。

負けているというのは

決して体力とか知識とかではなく

生徒に振り回されていました。



「勉強したくない。もう嫌だ。」

そんなことをいわれるたびに、影響され

彼はこういう環境で育ったから、こうなんだ。

親が悪いんだ。家庭環境が悪いんだ。

今まで全然勉強してこなかったから、今更、自分が何をしてあげても無理だ、と思っていました。


いや、本当は、自分の教師としての無力さを認めたくなくて

そういう外的要因に責任転嫁していたのでしょう。



そんな時、先輩に言われたのは

「生徒との綱引きで負けていたら、教育などできない。」ということでした。


うまく教育できないのを生徒のせいにしている。

それは、生徒に綱引きで負けているのだ、と。

先生が生徒にひっぱられている。

だから、生徒は成長しない。


教育というのは、“絶対にこの子を成長させる、という信念・覚悟・責任感がないかぎり生徒はこちらのことを振り向いてくれない”と。

その日からというもの、私は綱引きをイメージしながら日々を業務にあたっています。




こちらがどれだけ“この子を大事にする、成長してもらいたい”という信念をもっていられるか。

どれだけやる気がなかろうが

どれだけ学年相当レベルから離れていようが

どれだけ教科に対して苦手意識をもっていようが

全てはこちらの生徒を想う心・信念次第でどうにでもなっていくのだ、という心。

この覚悟と責任感が先生には必要なのです。


もちろん、まだまだ私たちも未熟者ですので

綱引きで負けて反省する日々も多々あります。

しかし、それは次への飛躍のチャンスと捉えて、日々の業務にあたっています。


お母様も、この日々の綱引きで負けないでください。

「絶対にこの子を大事にし、幸せな人生を歩んでもらう」

それを忘れて

漢字指導において文句をいったり(笑)

テストの点数で一喜一憂したり(笑)

時にはお子さんの不出来をお父さんの責任にしたり(笑)

していると

完全に綱引きで負けている証拠です。

日々の綱引きで、負けないよう、お互いお子さんのためにがんばっていきましょう。