先日、私の友人に披露しましたアメリカンジョークをここで紹介します。
「三ヶ国語を駆使する人を・・・・
トライリンガルと呼びます。
二ヶ国語を駆使する人を・・・
バイリンガルと呼びます。
それでは
一ヶ国語を駆使する人を何と呼ぶでしょうか?
???
答えは!
・・・
・・・
アメリカ人!」
と、アメリカ人である彼らは大爆笑・・・
・・・
今ここで、ブログを書いていて、何が面白かったのか、分からなくなってきました(汗)
書くことで人は冷静になれるのですね 笑
これは、世界の共通語としての地位を確立した英語にあぐらをかき
外国語を学ぼうとしないアメリカ人を痛烈に皮肉ったジョークです。
そんなアメリカンジョークは置いておきまして
この「二ヶ国語を駆使したバイリンガル」というくだり。
皆様、この「バイリンガル」の定義をご存知でしょうか?
よくこんな話を聞きます。
「あの子は英語も日本語もペラペラですごいわね」と。
しかし、何をもって「ペラペラ」なのか。
何をもって「バイリンガル」なのかをいまいち分からないまま、私たちはバイリンガルという言葉を使っていないでしょうか。
例えば、会話ができればバイリンガルなのか
本を読めればバイリンガルなのか
文章を書くことができればバイリンガルなのか
何をもってバイリンガルと言っているのでしょうか。
よく言われている三つの分類をここで紹介いたします。
プロフィシエントバイリンガル
パーシャルバイリンガル
セミリンガル(ダブル・リミテッド)
です。
プロフィシエントバイリンガルとは、本当のバイリンガル。
つまり、両言語を年齢相応レベルで駆使できる人材です。
このような人材はごく稀であり、多くの場合どちらかが、年齢相応レベルよりも落ちてしまいます。
このレベルのバイリンガルを目指すということ自体、少し非現実的とさえ思われます。
次にはパーシャルバイリンガル
これは、どちらかの言語は年齢相応であり、もう片方がもう一方の言語よりも劣っている状態です。
そして、最後にセミリンガル(ダブルリミテッド)
これは、どちらの言語も年齢相応に達せず、中途半端な状況になっている状態です。
そして、やはり、両言語を使う状況にいる
アメリカにいる日本人の生徒は、一歩間違ってしまえば、このセミリンガル(ダブルリミテッド)に陥りやすいのです。
日本では
「帰国生は自然に英語がペラペラになれるから良いわよね」
といわれがちですが
それは、英語がしゃべれない人から見ると「ペラペラ」なのであり
(発音が良く、流暢に話されると、よりペラペラに聞こえてしまうものです。
しかし、実際は間をとるためにlike(日本語では「みたいな」と同じ意味になります)などを使い
中身の無い言葉を発している場合が多いのです)
英語の文章も、日本語の文章も書けないというのであれば
書く力が必要とされる現代社会においては、
日本語だけで育った子どもたちよりも不利な状況に陥りやすいのです。
つまり、「英語がペラペラ」になれるアメリカに住む日本人は
どちらの言語も中途半端になりやすく
その時その時に応じて適切な対応を必要とするのです。
このように、私たちが日ごろ使っている単語の定義
真相を追究していきますと
全く違った状況が見えてきます。
日ごろ使っている言葉の定義
皆様も一度考え直してみると
全く違った世界が見えてくるかもしれません。
いまだにアメリカンジョークの定義は分からないのですが・・・笑