先日、生徒と最近の金融不安について話をしていた時です。
今の大人ってお金のことしか考えていないじゃないですか。
大人って汚いです、と。
ごもっともなことです。
今の社会はお金が優先されてしまっています。
そして、こんな質問をしてきました。
「先生は、お金のこと考えていないのですか?」と。
ストレートど真ん中の勝負をしてきました(笑)
私は正直に応えました。
お金のことを考えていないといったら嘘になる。
実際に今ボランティアで塾の先生をやっていたら、先生たちは明日からお昼にサブウェイのサンドイッチさえ買えなくなってしまう、と (笑)
でもね、働くっていうことは、
人を助けるってことなんだ。
働くという漢字は、「人のために動く」と書くし
「はた(まわり)を楽にする」っていう言葉から生まれたとも言われている
と。
例えば
今皆が座っているこの机や椅子を、一から先生が作ろうと思ったら大変苦労しなくてはいけない。
先生が森に行って、木を切る作業などしていたら机と椅子を用意するだけで何週間もかかってしまう。
でも、IKEAがあるおかげで、先生の代わりに誰かが木を切り、机や椅子を設計し、
組み立てるだけの状態にしてくれたから
こうやって皆が椅子に座って勉強できているんだ。
だから、その感謝の気持ちとして、お金を払った。
本来お金というのは、汚いものでもなんでもなく
感謝の表れなんだ。
ここまでしてくれてありがとうっていう気持ちを表すためのもの。
もし、先生の代わりに、皆のお母さんやお父さんが教えるとしたら
まずは高校や中学の受験問題を解いて
それを解けるようになるための塾で使うような教材も解いて
どこが難しくて、どこが簡単で
何に気をつけるべきなのか
とか、そういうことまで勉強しなくてはならない。
更に、言うなら、英語も勉強して
留学なんかもして
英語習得のために身をもって苦労して、生徒の苦労も分かるようにならなければならない。
そして、お母さんやお父さんに教えられると
身内だから感情的になりやすく
しょっちゅう怒られたりしないかい? (笑)
怒る方も怒られる方も嫌な思いをしながら、勉強してもいいことはないんだ。
しかも、先生たちは更に
学校訪問、教材探し、生徒の状況把握、保護者とのコミュニケーション、教育環境の改善
なども仕事の一つだ。
それら全てに対して、先生たちは報酬をもらっているんだ。
教えることは、実は氷山の一角でしかない。
結論としては
先生は、確かにお金のことも考えながら、この塾の運営に関しても
教育に関しても携わっている。
でも、お金のために働くのではなく、
皆の成長を想って教育をし、そして、その結果としてお金をもらっている。
と、いうようなことを生徒に伝えました。
私は更にここで付け加えたいのが
私が今こうして、このような立場で教職という職務についている目的は
恩返しであると思っています。
アメリカに進出する前に、先輩からこんなことを言われました。
”今のみとのやがいるのは今まで色々な人の支えがあったからだ。
その恩返しのつもりで、アメリカに行って来い”と。
まずは、帰国生としてのアメリカ生活を体験させてくれ、今まで支えてきてくれた両親。
そして、留学を進めてくれ、その後も支え続けてくれている高校の先生。
人生を通して私の成長を願い続けてくれている先輩。
今まで私を支えてくれた塾の生徒たちやお母様方。
こういう方々が支えてくれたから、今までやってこれたのであり
今も巣鴨(塾)の生徒や、そのお母様がたに支えられているからこそ
今の自分がいるのだと思っています。
まだまだ未熟者ですが
これからも職員一同、精一杯生徒の成長を支えていければと思います。
これからも巣鴨アドバンススクールを宜しくお願い致します。