文法を気にしすぎて、会話ができない日本人がいる。
いくら英文法を勉強しても話ができなければ意味がない。
英文法を学ぶよりも、英会話を習うべきだ。
という議論を良く耳にします。
なるほど。
日本人が英会話を苦手とする理由として、文法を気にしすぎるという点はあるのかもしれません。
そして、英文法をいくら習ったところで、英会話ができなければ、何のための中学英語の三年間だったのか、といわれても仕方の無いことでしょう。
しかし、本当に英文法は必要ないのでしょうか。
例えば、逆のパターンというのを考えてみましょう。
アメリカ生活は既に何十年という、戦後に国際結婚を経て、渡米した日本人の方はこちらに多く居ます。
彼女たちのおかげで、日本とアメリカの友好関係も深まったといっても過言ではないでしょう。
しかし、英語力という点だけを見てみますと
砕けた英語が多く、文法も間違いが多く、聞いていて分かりにくい時が多々あります。
つまり、英会話を使わざるを得ない環境に長年浸されていても
正しい文法を学ばなければ、本当の英語習得は不可能なのです。
このように、英文法を一から学ばないと、どうしても、正しいフレームワークが習得できずに、学び続けるしかない。
それはあたかも、間違った設計図で家を建てているかのごとく
英文法を学ばないでいると、英会話はある程度、英語の環境に居ればできるようになるかもしれませんが
すぐに限界に達してしまうでしょう。
アメリカに住み、英語環境に身をおける立場にあるのであれば
英文法を一から習い
しっかりとフレームワークというものを作ったうえで
英語を学んでいった方が効率が格段に良いと思います。
そうすれば、幼稚園からアメリカに渡米して5年で現地の学習英語レベルに追いつく、という一般論よりも
ずいぶんと早く英語習得が可能になるのではないかと考えています。
先日の記事にも書きましたが
巣鴨の目標としては、5年で追いつくと言われているものを、まずはその半分以下の2年に縮めることです。
2年で現地校の生徒たちと肩を並べる、これを目標に進めています。
例えば、アメリカの小学一年生が覚えるべき単語は、およそ350程度。
2年生から5年生は600から700程度です。
単純に比較は難しいものがありますが
英検準2級合格の語彙力は、3600語であり、英検2級は5000語ですから
英検2級レベル(日本の高校卒業程度)の語彙力があれば
アメリカの小学校では、読むことに関して問題は無いと、ということです。
もちろん、単語の種類が違うので、そう単純にはいかないとは思いますが。
(参照:言語使用域の相違)
巣鴨では、まずフォニックスを覚えてもらってから
各学年の頻繁にでてくる単語を集中的に覚えてもらいます(子どもの暗記力というのは計り知れません)。
これを行いながら、基本的な文法を練習してもらえれば
計算しますと、およそ2年ほどで学年相当レベルに追いつくことでしょう。
先日も、英語を中心に受講している生徒が
宿題増やしてください、と言ってきました 笑
具体的な目標を与えられたので、動機が更に高まってきたのだと思います。
2年間、うまくいけば更に短くなるのではと思っています。
このブログも最初の記事から既に半年が経ちました。
始めの頃のブログを見ると、顔から火がふきそうな文章の羅列なのですが
皆様、辛抱強く読んでくださり、本当にありがとうございます。
最初の幾つかの記事を読んで、入塾を決めてくれた勇気あるお母様もいるかと思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。
これからも、お子様の成長のために努めていきたいと思います。