電車の中でのできごと:論理的思考法 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

先日、電車に乗っているととある高校生の会話が聞こえてきました。

“~~線(乗っている電車)って、帰る時は速いけど、朝登校するときは遅いんだよな”

“そうそう”

”まじ、うざい”

“だな”

と、こんな会話で話が終わってしまいました。


私は彼らの会話にがっかりすると同時に、本を読みながらもこの話題が気になって仕方ありませんでした。

つまり、帰る時は電車は速く、行きは遅い。

想定できるのは、行きは通勤ラッシュなどで、乗車完了に時間がかかるのでしょう。

そうすると、いかにすれば、その乗車完了時間を短縮できるのか。

短縮するための障害となる問題は何か。

おそらく人がのんびりぞろぞろと乗ることがいけないのでしょう。

ラッシュ時なので、電車の発車間隔を広げるわけにもいかない・・・・

扉を広くするにはコストかかりすぎる

一体何をすれば・・・



彼ら高校生の会話のように、うざいの一言で終わってしまうのを聞いてしまうと、日本の教育を疑ってしまいます。

日本の教育とは、答えをだすことだけに生徒を導きます。

暗記が優先され、計算も途中式を重視せず、証明問題もただの穴埋め問題としてテストにでる。

自分たちで考え、仮説をたて、実行する、ということは教育現場ではなかなか見かけません。



このような環境では、考えるという機会が少なく

暗記重視に陥るため、思考することに価値を見出さなくなってしまうのです。

そのような環境で育った高校生が うざい の一言で会話が終わらせたのも分かる気がします。

疑問や愚痴をもてば、考えに考え、何かしらの解決策を導き出す

これこそ人間の特権であり、これから社会で必要とされる能力だと思うのです。



勉強は暗記だけではありません。

疑問を持ち、考え、仮説を立て、それを立証しようとするからこそ、その楽しさも実感できるのです。

勉強は本来楽しいもの、それを軸に巣鴨アドバンススクールも日々生徒の教務にあたっています。