大学院での専攻は外国語教育学でした。
そのせいもあり、私の周りには数多くの英会話の先生がいます。
彼らの職場は、企業に対してであったり、高校、大学、子供英会話など様々です。
そんな彼らにも職業病はあります。
英語力の低下がその一つです。
なぜ、英会話の先生にも関わらず英語力が落ちるのか。
それは、日々英語学習者と接しているからなのです。
皮肉なことに、生徒の間違った文法やアクセントを聞けば聞くほど、そこに影響されてしまうのは、先生でさえも免れません。
先日も、電話で英語の教師をしている友人と話をしたのですが
まるで私が子供であるかのように会話をしてくるのです。
別に普通の英語でしゃべってくれて大丈夫だよ、と皮肉をこめて言ったのですが
むこうとしては普通にしゃべっていた、とのこと。
彼は小学生の英会話の先生をしているので、どうしてもその癖がなかなか抜けないそうです。
このように人というのは、日常で接する人たちから多大なる影響をうけているのです。
そこで、彼ら英会話の先生がやらなければいけないことは何か。
それは、彼ら自身の英語力向上です。
彼らも英語力を常に磨いていかない限り、衰退してしまいます。
そのために彼らがすることは、普通の英語に触れるということ。
普通の英語とは、映画であったり、ドラマであったり、あとは生徒以外の人間との会話をすることです。
塾の先生、教育者にしてもそういう一面があることは確かです。
生徒とだけ接していると、それが社会だと思い始めてしまう。
それが原因で、教育者の中には、教育以外を知らない人が多くなってしまう。
私たち大人が成長を止めて、どのようにして子供たちに成長しなさいといえるのでしょうか。
私たち大人が彼らの模範となれるよう、常に自己向上に努めるべきなのです。
そのためには自分が安心する分野以外のことにも進んで取り組む。
地域の人たちを交流をする。
など、常に新しいことに挑戦し、新しいことを発見する毎日を過ごす。
大人のそのような向上心こそ、子供たちが成長するための一番の栄養となるのです。