ランキング付け:教育の競争 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

ブログサイトにはランキングというものがあります。

これは、一日何人くらいの方がブログを見て、その人数がランキングに反映されるという仕組みになっています。

毎回何位というのが表示されるのですが

少なからず、ランキングが落ちると、悔しい思いをするものです。


教育業界において、このランキング排除という動きが激しかった時期があります。

テストの点数が張り出されず、順位が発表になることなどが控えられてきました。

クラスも学力順が廃止され、なるべく公平に生徒を扱っていこう、という趣旨でした。

公教育は偏差値の使用を廃止し

その代償として、進路指導は学校で行われず、塾で行われているのが現状です。

あるお母様は中学校の先生に、“塾の先生から進路指導を受けてください”と言われたそうです。

教育界では、子どもたちを競争から遠ざける方向に進められてきました。



それでは、実社会ではどうなのでしょうか?

このグローバル経済の中、新しい時代に合わない企業は競争に負け、大手と言えども吸収合併される時代です。

国内だけなく、世界を相手にしなければいけなくなり、競争はますます激化

企業内においても、年功序列制の影響が少なくなり、より実力が求められる時代になりました。


つまり、社会とは競争なのです。

世界全体で競争が激しくなる中、日本の教育界は、全く逆の方向に向かっています。



競争は決して排除されるべきことではありません。

競争があって初めて切磋琢磨があり、お互いにいい影響をおよぼす可能性もあるからです。

もちろん、相手より上を行くことが最終的な目的になっては意味がありません。

自分の実力をつけることではなく、相手の足をひっぱることが優先されてしまうからです。


そうではなく、競争とはあくまでもいい方向への競争であればいいのです。

世界中が競って人道支援を競争しあうようになればこの競争は歓迎されるべきでしょう。

子どもたちが、より世界に貢献するべく勉強で競争し合えばこれも歓迎されるべきでしょう。


確かな目的意識をもちながら競争する、これが今日本の教育界が進んでいくべき方向ではないでしょうか。


そんなことを思いながらも、どうやってブログランキングをあげるのか試行錯誤している今日この頃です (笑)