三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は、映画を見たり、読書をしたりと、いたって普通の休日を過ごしました。
この普通の休日が私は好きです。
私が小学生の頃は、休日は月曜日の苦しい現地校生活の始まりでしかありませんでした。
最初 のブログ記事にも書きましたが、私がすごしたアメリカでの小学校生活において、一度もESLを抜けることはありませんでした。
そして、周りにいたESLの生徒がめりめりと力をつけて卒業していくのを横目でみていたのを覚えています。
特に印象に残っているのが、私の一年後にやってきた、一人のヒスパニック系のロバートでした。
彼は、私より英語ができず、最初は私が彼を助けていました。
しかし、あっという間に英語力をつけて、ESLのクラスにこなくなりました。
私は悔しくて悔しくて。
いったい自分は何をやっているのだろう、と子供ながらに自分の力のなさに失望したのを覚えています。
しかし、大学院で、言語間の距離を学んだとき、その理由がわかりました。
彼ら、ヒスパニック系の言語、スペイン語は、非常に英語に似ています。
単語しかり、文法にしても、そこまで大差はありません。
私は、大学で副専攻がスペイン語だったのですが、たったの2年ちょっとで、普通の会話はできるようになったのを覚えています。
そのときは、二年でスペイン語がしゃべれるようになり、日本での外国語教育とはいったい何だったのか、と思いました。
日本では、ほとんどの生徒が6年間英語を学びながら、しゃべれない人が大半です。
しかし、私のスペイン語習得の速さは、決して、外国語教育の手法だけにあったわけではありませんでした。
一つの理由に、スペイン語と英語の類似性があります。
日本人にとって韓国語を学ぶのは、英語を学ぶことよりも容易だと言われています。
なぜならば、文法にしても発音にしても、似通っているものが多々あるからだそうです。
言語と言語の間には、距離というものがあります。
日本語と韓国語なども近いと言われています。
この近い距離の言語は、遠い距離の言語よりも容易に習得できると言われています。
もし、周りの子供たちが自分の子供よりも早く英語を習得するということがあれば、決してそれは子供だけの責任ではありません。
言語間の距離以外にもさまざまな外的要因があります。
色々なことが複雑にからみあっているのです。
一概に、うちの子は優秀でないのだ、と決め付けないで下さい。
そして、それを子供にも伝えてください。
子供を安心させてあげてください。