先日、生徒さんのお母様が帰国子女についての本を読んで、大変興味深いことを言っていました。
(ちなみに、校舎にある本は、自由に借りられますので、ご自由に。といってもまだ多くはありませんが・・・・将来的には、図書館のような役割も担うことができれば、と思っています)
帰国生の語学力について、英語にしても、日本語にしても、どちらかが良くなるとどちらかが悪くなる。
と本には記述されているが、そうではない場合もあり、少しの停滞期を過ぎるとグンと伸びる時期があるように思います、と。
そして、その時期とは、思考力が高まる時期と一致するのでは、と。
非常に興味深い話であり、多くの方にとって、有益な話だと思ったのでここに残しておきたいと思います。
英語教育、外国語教育で1番大事なことは、語学そのものの教育ではありません。
いくら文法を学び、単語を覚え、発音の練習をしたとしても限界があります。
限界とは、本人の学ぶ意識の問題です。
では、語学教師がするべきことは、何か?
それは、語学が必要と思わせること、動機付けをしてあげること、と言われています。
私の友人の多くは、様々な国の教育現場で英語教育に携わっているのですが
彼らが授業のレッスンプランで一番重視すること
それは、生徒にどれだけ言語を学ぶ必要性を実感させることができるか、なのです。
レッスンで取り上げる内容は様々です。
人種差別や、環境問題、恋愛のことなど、色々なことを英語で学び、英語で議論させる。
そうすることで、生徒自身が言いたいことを表現するために、英語の文法なり、単語なりを覚えていく、という考え方です。
逆に日本の通常の英語教育は形から入ります。
文法を習い、読解をして、単語を覚え、翻訳を繰り返す。
このやり方も一つの方法なのかもしれませんが、暗記が苦手であったり、一度つまづいてしまうと英語習得は大変難しい環境です。
話が少しそれてしまいましたが、最初に記述した思考力というもの。
これが語学を伸ばす上で大事なポイントになってきます。
人間は思考するから、それを表現したくなるものなのです。
表現したいから、文法を学び、単語を覚えようとするものなのです。
では、どうすれば、その思考力を養えるか。
それは、様々な媒体から情報を入手し、色々な人と情報交換することで可能となります。
蓄えた知識をもとに、議論し、意見を交換することで、思考力も養われます。
生徒と意見交換することにより、彼らが思考力を養い、それが現地校での生活にもプラスになればと思いながら私たち塾職員も日々生徒と接しています。
もし、お子様の英語力がなかなか向上しているように思えない場合、この思考力に焦点をあてることで、すこし光が見えてくるかもしれません。