お子様のより豊かな人生のために:保護者の責任 | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。


クラス2
先日の日曜日、第一回説明会を行いました。

晴天の日曜日にも関わらず来塾していただいた保護者の皆様、ありがとうございました。

現生徒さんの紹介でこられた方もおり、この場をお借りして、感謝申し上げたいと思います。

ちなみに右の写真は第二教室です。シンプルに勉強に集中しやすい環境にしました。



先日の説明会にて、的を射ているなと思った発言が1人のお母様からありました。

「こちらにきて、アメリカ生活を楽しませてあげたいが、結局は日本に帰らなければいけないので塾を考えている」と。



私も、アメリカ生活経験者として、このアメリカのゆとりある空間は肌で感じるところでした。

日本の塾のようなものをアメリカに持っていくのは、場違いなのではないか、と。

この広い空間、ゆとりのある時間に、日本のような塾は存在できるのか、と。


しかし、結論はでました。

日本の塾は場違いかもしれないが、塾があることで生徒の帰国後の負担は確実に減る、というものでした。



お子様を今のんびりさせて、帰国後の負担を大きくするのか、それとも今、勉強をさせ日本に帰ってからのゆとりを持たせるのか、この二つだと思います。


日本の子供たちは、一日中学校で勉強をしたあとに、塾にいき、さらに高度な勉強をします。

中国などに駐在する日本の子供たちも、全日制の日本人学校に行き、その後に塾に通います。

ロサンゼルスに居る日本人の駐在の子供も、現地校の後、日本の塾に行きます。


皆様のお子様も、日本に帰国すれば、このような子たちと同じ「帰国生」として扱いを受けます。

帰国枠での受験の場合は、このような子たちと同じ帰国枠で競争をしなければいけません。

そして、帰国枠で無事に合格できたとしても、日本の塾で勉強してきた子、そして、中国やアメリカの塾で鍛えられた子たちとの学力差を目の当たりにすることでしょう。

それは、自信喪失につながり、やる気を失わせ、その後の学力格差を大きくするだけなのです。

これが帰国生が対面しなければならない厳しい現実です。



今、多少の苦労はさせても塾に通わせ、日本に帰国後の負担を減らすのか

それとも、今の負担を減らして、日本に帰国後の負担を倍増させるのか。

しっかりと家庭内でも議論してもらえればと思います。