みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

巣鴨アドバンススクール・アメリカ事業部責任者(兼ポートランド校教室長)のブログです。アメリカの小学校で過ごした帰国子女生活、日本の中学高校生活、アメリカの大学&大学院、日本での進学塾、そんな経験を活かせればと、現在3校舎の運営に携わっています。オレゴン州ポートランド、ワシントン州レドモンド、ワシントン州バンクーバーにて運営中。アメリカ在住の子どもたちと日々格闘しています。このブログが、同じくお子さんと日々格闘しているお母さんお父さんたちの役にたてることができれば幸いです。
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何度も載せてはいるのですが、ブログは現在

 

mitonoya.com

 

で更新しております。

 

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新天地でブログを更新しています。

 

www.mitonoya.com

 

新天地で気分も一新。

 

しっかり更新して行きます!

 

アメーバブログさん、10年間本当にお世話になりました!

 

こちらの新しいブログサイトをブックマークなどしてもらえると嬉しいです!

もう本当に申し訳ありません。全然こちらのブログを更新しておらず。その間、何を更新していたのかというと、巣鴨キッズのブログ更新をしていました。二つのブログを更新していくって大変なのかな、と思いつつ、ただの意識が二つに向いていなかっただけなんですよね。

 

巣鴨のプリスクール巣鴨キッズは先週から夏休みに入りました。今週からは、塾の方で、夏期講習の24時間講座が始まりました。24時間といっても、1日たったの6時間勉強を4日間やってしまおう、というものです。先日、この講座に申し込んでいない生徒にこう言われてしまいました。

 

「先生、24時間講座なんて意味ないですよ!」

 

どうした?

 

「だって前半はまだしも後半とか集中できないですから」

 

なるほどね。それは例えて言うなら、ボールが当たらないから素振りしても意味ないですよってことかな?

 

「え?どういうことですか?」

 

だってそうでしょ。できないから練習しても意味ないって話でしょ?

 

「は、はい。」

 

バットをふってもボールに当たらない。だから素振りしても意味はないってことでしょ?6時間集中がもたないから、勉強しても意味はないって。でもさ、バットにボールが当たらないから練習するんじゃないの?6時間集中がもたないから、限界に挑戦して、その限界を伸ばして行くんじゃないの?できないから、練習してできるようにするんじゃないの?

 

「まぁ、そうですね。。。」

 

別に微分積分やれって言ってる訳じゃないんだから。中学校の勉強なんてやったもんがち。どれだけ量をこなしたか。質なんてあとでついてくるんだから。やっておきなって。どうせ、家にいてもyoutubeみて終わりでしょ?

 

「そ、そんなことは。。。」

 

ね、だったら、1日のうち6時間、自分の限界に挑戦してみようよ。

 

 

と言うわけで、皆、頑張って勉強に取り組んでいます。勉強って意味あるの?と言われることは多々ありますが、youtube見ているよりは意味あると思います。何よりも、勉強って楽しいものですから。ただこれは勉強きわめないと楽しさは分かりませんよね。1日6時間なんて、浪人生からしたら序の口ですから。

巣鴨に来ている生徒、まだ渡米して1ヶ月ですが、それまでは一切英語はやっていなかった子も、1ヶ月で100単語読めるようになり、見たことのない単語も推測で読めるようになりました。フォニックスをしっかり習得した賜物です。

 

「見たことのない単語も推測で読めるようになる」のが大事なんですよね。ここまでくれば、自分で英語の本の読書もできるようになります。もちろん英文の意味は完全にはわからないでしょうが、読めるようになれば動き出した車輪のようなもの。あとはどんどん速くなるだけでしょう。

 

英語や日本語、言語は全てそうですが、まずは読めるようになることが大事です。その読めるようになるためには、先生の話を「聞ける」ことが大事になってくるんですね。この「聞ける」子は、ぐんぐん伸びていきます。「聞けない」子は逆になかなか伸びません。

 

そういう意味では、聞ける子に育てるって本当に大事なんですよね。冒頭のフォニックスを習得した子も、しっかり聞ける子なんですよね。聞ける子は本当に成長が早い。

 

巣鴨が運営母体のオレゴン州ビーバートンにある幼稚園「巣鴨キッズ」でも人の話を聞けるように活動を展開しています。まずは人の話を聞く。全てはここからです。

うちでは職員研修と題して、授業シミュレーションをします。こういう生徒がいたら、どう対応するか、というのを先生同士で披露し合うんですね。先日も私が先生をやっていて、気づいた点を他の先生にあげてもらいました。

 

シミュレーションをして、その時に言われたのは、私は質問を多用している、ということ。他人から言われて、そういえばそうだな、と思ったのですが。この問題は何を聞かれているの?どういうこと?それを分かるためには何がわかればいいの?などなど、とにかく質問をしていくんですね。そうすると、子供たちは自分で考えます。

 

先日、生徒からこんな質問を受けました。

 

「1/2+1/2=1/4になりますか?」と

 

ここで、違いますよ、1ですよ、と答えるのは誰でもできます。

 

 

私はこう返しました。

 

「0.5+0.5=0.25になりますか?」

 

と聞くと

 

「あ、そっか。。。。そんなことはないな」と子供は勝手に納得するんですね。

 

 

他にも

 

「3x+3x=6xになりますか?」と質問されたので

 

「x+x=2xになりますか?2x+2x=4xになる?」と聞くと向こうは納得していました。

 

 

この自分で納得するってことが大事なんですよね。答えを知っても納得まではいきません。合っていた、ということだけです。自分の考えが正しいのか、そうでないのか、それを知ると子供たちは納得しますね。納得をすると、忘れません。納得をさせてあげるのが、塾業の勤めなのかな、と思いますね。納得をした子は、強いんですよね。強いと人生、得です。どんどん強くなって、人生を謳歌して言ってもらえたらと思います。