心がなくなるって、こういうことなんですね… 映画「ミッシング」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

話題の映画「ミッシング」を見てきました。噂には聞いていましたが、石原さとみ&青木崇高のご夫婦、凄い演技を見せていただきました。これはホントに凄かったです。リアルでしたね~ 二人の演技を見られただけでも、十分見た価値はあったと思います。素晴らしかったです。

 

突然娘が姿を消してしまった悲しみ… これは見ていてツラかった… あんなにも長い間、黙って街角に立って、協力をお願いし続けなければいけないんでしょうね… 二人とも、心をなくしてしまった状態だったということでしょうか? 心がなくなるって、こういうことなんでしょうか?

 

 

石原さとみという女優さんって、この程度の役は簡単にこなしちゃうんでしょうね… ただ、今までの彼女とは、どこか違う、まったく違う彼女が見られるのではないでしょうか? あんなにも感情を爆発させ、焦った姿で毎日過ごしている、娘のお母さんをあんなにも上手に演じることができるんですね… 間違いなく、彼女の代表作の一つになる作品だったように思います。

 

そして、もう一人、彼女の夫役・青木崇高さんも、ホントに凄かったです! 完全に、石原さとみさんに振り回されてしまう旦那さんを演じます… 完全に心が壊れてしまっている石原さとみさんとは、まったくの別の感情をもって、一緒に暮らしています。完全に翻弄されちゃってますが、しっかりとそこに存在されている旦那さんだった言えるのではないでしょうか? 彼の最後のシーン、涙なしでは見られないです… この映画の、一番の肝になる素敵なシーンだったと思います!

 

この夫婦と、まったく違った角度で演技をしているもう一人の役者さん、中村倫也さんもまた、凄かったですね… いつもおしゃれな彼が、あんな役で出ていることに、まず驚きです。彼のイケメン感、今回は全くでていません… ただただ、マスコミの恐ろしさ、っていうか、難しさを痛感させられた作品でした… マスコミの在り方と言ってもいいかもしれません。あれでいいんだろうか、これでいいんだろうかと思いながらの取材だったんでしょうね… 一番苦しい役どころだったのかもしれません。

 

 

Yahoo映画の作品解説より

『ヒメアノ~ル』『BLUE/ブルー』などの吉田恵輔監督がドラマ「アンナチュラル」などの石原さとみを主演に迎えたヒューマンドラマ。失踪した娘を捜す母親が焦りや怒り、夫婦間の溝、インターネット上での誹謗中傷などにより心をむしばまれていく。

 

 

SNSの怖さもまた、痛感させられる映画でした… 誹謗中傷って、ホントに怖いです。この映画では、捕まる人も出てきて、少しだけ報われる気持ちになった部分もありました… あの匿名性って、なんなんでしょうね… 何をやっても叩かれる… 怖いの世の中です…

 

心をなくした夫婦を真ん中に、マスコミのありかたから、ネットの怖さまで、苦しい部分をこれでもかと見せられた、恐ろしい作品だったと思います。好みの映画とは、まったく言えないと思うのですが、今年忘れられない作品には、絶対になると思いますね。