この映画の監督、アリス・ウィンクールさんも、実際に8歳の娘さんがいるんだそうです… そういう意味でも、映画「約束の宇宙(そら)」にかける想いは、かなり強力なモノがあるそうなんです…
宇宙飛行士という特殊な環境で働く母親、しかもシングルマザー。そして、その幼い娘さんとのロケット打ち上げまでの日々を描いた映画です。夢を追いかけることの大切さも、もちろんよく理解しつつ、そのことによって、小さな娘さんと1年以上も離ればなれになるわけですからね~ なかなか難しい選択でした…
母親サラを演じるのは、エヴァ・グリーン。何の映画で見たんだっけなあ? 結構、お気に入りの女優さんだったような気がしてます…(記憶がなくて、すみません) そういう仕事、そういう環境だからということがありますが、何回かチラッと裸を披露する機会もあったりして、ちょっとドキドキしちゃうことも。彼女自身、宇宙オタクだという説明書きもありましたが、自分の夢、仕事にかける情熱というか、強さも十分発揮しつつ、小さな娘と離れて暮らす弱さも、いろいろな場面で見ることができました… 見ていてツラくなっちゃうシーンも、何度もありました… 娘さんを選んで、宇宙に行くことを辞退するのではないかと、何回も思いました… 重大な違反もありましたし…(そこは、ちょっと気になるシーンでしたけど)
そして、7歳の娘さん役のゼリー・ブーラン・レメル。300人の中からオーディションで選ばれた、注目の子役さんですね~ ま~、可愛いらしいんだけど、わがままな部分もたくさん出ちゃいましたね~ そんな幼さで、母親と1年以上も離れる寂しさ、十分に理解はできます… しかも、母親は離婚しちゃってますからね… ま、今回の場合は父親が、面倒を見ることにはなってますが… なかなかの熱演でしたね~
いろいろな悩み、葛藤を抱えながら、母親は無事に訓練をこなし、宇宙に旅立つことができたのか? いくら約束とは言え、重大な違反をおこしてしまったからには、辞退すべきだったんだじゃないかと個人的には思っているのですが、なんとかスタート地点には行けた、ような気がしてます(笑) ネタバレしちゃいけないと思うので、ここはぼやかしておきます。
ぴあ映画生活の作品解説より
女性宇宙飛行士の親子愛を描いた、アリス・ウィンクール監督による人間ドラマ。宇宙へ飛び立つシングルマザーが、離れ離れになってしまう娘との約束を果たそうと奮闘する様を描く。『007/カジノ・ロワイヤル〈2006年〉』のエヴァ・グリーンが主演を務める他、マット・ディロン、ザンドラ・ヒュラーらが共演。音楽を坂本龍一が担当した。
どうしても個人的には、夢を追いかけることの大切さは理解しつつも、やっぱり家族のこと、小さな娘さんのことを置いてはいけないような気がしちゃいます… 女性としては、というより、人間として、親として、なかなか難しい大胆な選択だったかと思います… 訓練のツラさに、めげちゃいそうなシーンもたくさなったし、こんな思いまでして、夢を叶えるべきだったのか、仕事を遂行すべきだったのか、少し考えさせられる部分がたくさんありました…