新米弁護士、恩人を殺した犯人を弁護することに… 映画「コリーニ事件」 | すがちゅあ~んのブログ

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昔、法廷ドラマなんて、あまり面白いと思ったことなかったんですよね~ いわゆる、ワンシチュエーションもの、その法廷内で起きる事件なんて、何が面白いんだろうと思ってましたね… そういう意味では、「HERO」とか「リーガルハイ」とか、面白いドラマがたくさんできたおかげというのは、ありますよね~ 今やってる「イチケイのカラス」なんて、ものすごく面白く見られてるし… 法廷ドラマは、検察側が主役になったり、弁護士側が主役になったり、いろんなパターンがありますが、そういう意味では、「イチケイのカラス」は、裁判官が主役のドラマなので、珍しいな~と思って見てます…

 

今回見た映画は、ドイツ映画になるのかな? 「コリーニ事件」という映画になります! 結構、いろいろな人からの高評価の声、聞こえてきてますよね~ これ、新米弁護士が、裁判で弁護を頼まれて、喜んで引き受けては見たモノの、弁護する相手が殺したのは、父親同然にお世話になった恩人だったという物語… なかなか厳しい設定でしたね~ しかも、その犯人は完全黙秘しているし…

 

 

これ、少年時代の恩人を殺した犯人を弁護するという、かなり葛藤する心情以上に、もっともっと深いテーマが隠されていたことに、驚かされました… 原作小説が発表されると、ドイツ連邦調査局が、「過去再検討委員会」を立ち上げたというほど、国家を揺るがしたってヤツですもんね~

 

問題は、犯人の動機なんですよね~ なぜ犯人は、あれほどまでに酷い殺し方で、殺害しなきゃいけなかったんだろうか? 身内からの猛反対を受けながらも、犯人のことを一生懸命調べる新米弁護士、なかなか良かったですよね~ そんな彼を見て、少しずつ協力していくというか、態度を軟化させていく犯人が、またいいんですよね~ 犯人は、本当にいい人そうですからね… 何か秘密がありそうです…

 

戦後ドイツの「不都合の真実」、まさかナチスまで出てきてというような、そんなところまでいっちゃう大事件だったんだと、驚かされるわけですね~ 衝撃的な過去や、司法スキャンダルまで出てくる、なかなかの社会派ドラマでした… 知らない俳優さんばかりではありますが、なかなか見応えある作品だと思いました…

 

 

ぴあ映画生活の作品解説より

刑事事件の現役弁護士としても活躍するドイツ人作家フェルディナント・フォン・シーラッハのベストセラー小説を映画化。新米弁護士が担当したある殺人事件が、戦後ドイツの“不都合な真実”をあぶり出していく様を描く。原作で描かれた驚くべき法律の落とし穴が、2012年にドイツ法務省を動かしたという逸話もある1級のリーガルサスペンスだ。

 

 

なんかもう、何を書けばいいのかまったくわからなくなってしまったので、最後は、ホームページに掲載されていた監督さんからのコメントでしめますね~

 

マルコ・クロイツパイントナー監督 コメント

「原作の“正義”というテーマに惹かれた。具体的に言えば我々がふだん正義と呼んでいるものが本当にそうなのか、ということについて。この作品は “良心”についての物語で、正義のために立ち上がることが人間としてもっとも根源的な義務であることを示している――そして、いつだってその闘いには意味があるということも。」