まだ、戦争には間に合いますか? 映画「この空の花~長岡花火物語~」 | すがちゅあ~んのブログ

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まさに、これこそ大林宣彦監督の作った映画って感じですね~ 映画「この世の花~長岡花火物語~」を、ようやく見ることができました… 演出は、独特なモノがありますよね~ 言いたいことというか、監督の伝えたいメッセージというのが、本当によく理解できる作品だったなと思います!

 

しっかし長岡って、長岡の花火って、こんなにも深い歴史があったんですね? まったく知らなかったな~ 秋田に住んでいるモノとしては、勝手に長岡の花火のことをライバルのように見てしまう自分がいたのですが、大曲の全国花火競技大会とは、まったく違う花火が、そこにはありましたね~

 

160分という長い映画の中には、これでもかと言うほどの深い歴史が紹介されていました… 

 

まず、やはり、何も知らなかったのは、1945年8月1日の「長岡空襲」ですね… 模擬原子爆弾というのも、あることは全く知りませんでした… 原子爆弾が、新潟に落とされる予定だったことも… ま、簡単に言えば、この空襲があったことからの復興の意味が、一番大きいんですよね? 8月1日にあげられる「白菊」という花火のことや、土日などの観光目的ではなく、8月2日から3日というふうに日程が固定されている「慰霊の花火」ということも…

 

 

そして、長岡って、あの「中越大震災」の被災地でもあるんですよね~ 山古志村ですね… この映画の制作は、3.11の東日本大震災とも関わりが大きいモノでした… 戦争や地震からの復興、これもまた大きな意味のあるものですね~

 

そして、長岡と言えば「米百俵」の精神です… 東日本大震災の被災者をいち早く支援した長岡市。昔からのこの教えを守って、何度でも復興してきた街なんですよね… あの裸の大将、山下清さんまで出てきたり… 平和への願いが詰まっているんですね~

 

映画は、松雪泰子さん演ずる地方紙の記者が、長岡市を訪れて取材したところから始まります… 現在は青森放送でアナウンサーをしているという猪俣南さんが演じている元木花さんが書いた「まだ、戦争には間に合いますか」という舞台を見て欲しいという、かつての恋人からのお手紙があったからでは、あるんですけどね…

 

とにかく、戦争や地震からの復興という目的もありつつ、記録映画、ドキュメンタリー映画という感じもありつつ、見応えがありすぎるほどの長い映画でした…

 

 

ぴあ映画生活の作品解説より

『時をかける少女』や『転校生』など数ーの名作を撮ってきた大林宣彦監督がセミドキュンタリータッチで描く人間ドラマ。舞台となるのは長岡市。松雪泰子扮する地方紙記者の女性が、長岡の地で遭遇する過去と現在の入り混じる不思議な体験と、長岡花火にこめられた人ーの想いを描きだす。共演は高嶋政宏、原田夏希、柄本明、新人の猪股南。

 

 

このDVDには、大林監督と長岡の森市長との長いインタビューも、付録としてあるのですが、これがまた、見応えがありました… 熱いトークでしたね~ 大林監督、本当にお元気でした… こちらを見るだけでも、十分価値があったと思えるモノでした… 一本の映画を作るって、これだけの覚悟がいるんですよね~