この映画は、たまたまウチの奥さんが新聞に載っている記事を見て、秋田でも上映することを知り、見に行くことになったんだけど…
思いっきり話題になってる映画でもないのに、都会の方と同じ公開日での上映、かなり異例なことだと思うんですよね～ いったい、どういう経緯で秋田での公開が決まったのか、ちょっと不思議なんですけど… わたしなんか、この映画の存在さえ全然知らなかったんですよね…
と言うことで、映画「ゆずりは」でございます… 主演は、滝川広志… へ？ いったい誰？ まったく知らなかったのですが、あの有名な「モノマネタレント」、コロッケさんの本名なんだそうです… 完全にモノマネも、お笑いも完全に封印して、ちゃんとした俳優さんとして、映画初主演をしています…（普通のちゃんとした俳優さんだって、映画の中で笑いを取れる部分って、結構あると思うんだけど、この作品では、あまりにも真剣というか、ワケありの男性を、本当に真面目に演技しているという感じでした）
正直な話、なぜにコロッケがこの役を演じようとしたのか、ちょっと不思議な感じがします… なんか、ワケがあっての、理由があっての主演だと思うんだけど、その点はよくわかりません… ただ、想像以上に、本当に真面目に演技をしていたことに、好感はもてました…（正直、面白味はまったくないのですが…）
そして、完全に一歩引いた形での初主演なんですよね～ 一番の主演は、今どきの新入社員役の柾木玲弥くんって感じです… 今どきの若者が、なぜに葬儀会社に就職することになったのか？ 生と死に真正面と向き合い、悩みながらも成長していく物語になってます…滝川広志（コロッケ）さんは、感情の起伏を失った、その上司役ということですね～
ちょっと熱くて、気持ちの優しい新入社員に、人の生と死に関しては、見慣れているはずのベテラン社員たちまでが、少しずつ考え方を変えていくという物語は、なかなか見応えはあったと思います… どちらが主役といった感じではないのかもしれません…
葬儀の司会が、あんなにも遺族と結びついて仕事をしていることに、ちょっとビックリでした… 結構、決まった流れを淡々と進めるといったイメージしかなかったですから… あそこまで重要な仕事になってしまうと、それはそれで大変なのかと思いましたけどね～（ま、大事な仕事だとは思うんだけど）
ぴあ映画生活の作品解説より
モノマネ芸人のコロッケが本名の滝川広志名義で映画初主演を務める人間ドラマ。葬儀社のベテラン社員とイマドキ新入社員のコンビが、遺族たちとの交流をとおして生と死に向き合うさまを描く。滝川が感情の起伏を失った男という難しい役どころを笑い一切なしの演技で挑む。共演は『ライチ☆光クラブ』『PARKS パークス』などの柾木玲弥。
コロッケさんの、あ、間違えた、滝川広志さんの妻役の女性が、ちょっと気になって調べてみました… 原田佳奈という女優さんでした… あまりにも若くて可愛らしかったので、てっきり娘さん役かと思っていたのですが、奥さんだったんですよね… あることで自殺をして、亡くなってしまっているという役だったのですが…
この映画のホームページに掲載されていたものを貼り付けてみました… １８８１年生まれということだから、顔の雰囲気よりも、意外にベテランって感じなのかな？
コロッケさんに、こういう役を期待していた人は少ないと思うんだけど、それなりに訴える力のある映画になっていたかもしれません… この映画への意欲というか覚悟というか、そんなものを感じながら見させていただきました… いい映画だったと思いますよ！ コロッケさん、頑張りました！