黒沢清監督ってだけで、ちょっとビビってしまって、この作品は劇場で見ることはできませんでした…(結構、苦手な監督の一人なんです… 「クリーピー 偽りの隣人」も怖かったんですよね~ あの香川照之さん、夢に出てきそうです…)
昨年の映画賞レースでも結構話題になっていた、皆さんからの評判も良かったので、実は気になっていた作品、映画「散歩する侵略者」を、ようやくDVDで見ることができました…
これ、不気味と言えば不気味な作品だったけど、意外に面白かったです… どうなるんだろ?どうなるんだろ?って、最後までハラハラドキドキ楽しむことができました…
ちょっとおっとりした侵略者、松田龍平さんが凄くよかったですね~ ホントに地球侵略狙ってるの?って、心配になっちゃうくらいのおっとりさん… まずは、地球人から概念をいただくという活動をしてるんだけど、それがなんとなくユーモラス(コミカル?)なんですよね~ 若い二人(高杉真宙・恒松祐里)が、少し暴走気味だったので、その比較がまた楽しかったです…
映画冒頭から、人が代わってしまったかのようになってしまった旦那さんを心配する・面倒を見る役になってしまった長澤まさみさんがまた、良かったんですよね~ 絶対的主役感が漂う彼女ですが、いい意味で強い奥さんを、バッチリ演じていたかと思います… 彼女の存在が地球を救ったと言っても過言ではなかったかと思われます…
かなりいろんな作品で主役級の扱いが続いている長谷川博己さんは、彼らしいジャーナリスト役でした…(日本映画に欠かせない男になってきましたね~) 今回もまた、主役を食うくらいの活躍でしたね~ 一人一人のキャラがハッキリしていて分かりやすかったです!
ぴあ映画生活の作品解説より
劇作家・前川知大による劇団イキウメの人気舞台を『岸辺の旅』の黒沢清監督が映画化。謎の“侵略者“に体を乗っ取られた夫と、夫の不可解な言動に翻弄される妻を中心に、“侵略者“の出現により日常や町が徐々に姿を変えていく様を描く。夫婦役で松田龍平、長澤まさみが初共演を果たし、長谷川博己が殺人事件を調べるジャーナリストに扮する。
あれだけ、全世界をビビらせていた訪問者たち、意外にあっさりいなくなってしまったような… 途中からは、もうあきらめながらの生活を送らなければと思ってましたが、意外に弱かったような…(笑)
黒沢清作品にしては、かなりお気に入りの映画だったかもしれません… こんな訪問者、来なければいいんだけど…