修道女たちを救った実在の医師マドレーヌ・ポーリアック 映画「夜明けの祈り」 | すがちゅあ~んのブログ

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映画・スポーツ大好き。女優の菜葉菜さんに触発されて、ブログを始めました。30年も前から、歌手の沢田聖子さんを応援してます。最近は、乃木坂46に夢中です!(おじさんなのに…) 好きな女優さん、いっぱいです。(宮崎あおい、有村架純、黒木華etc.)

10月、一番最初に映画館で鑑賞したのは、フランス・ポーランドの合作映画「夜明けの祈り」という作品でした… まさに「崇高」な感動作でありました! っていうか、あまりにも切なくて辛い映画でしたね~

まったく予備知識はなかったのですが、2週間限定の上映だったので、今見ておかないと見られないな~と思っての鑑賞… ポスター等を見て、これはいい映画に違いないだろうと思っての選択です… 1945年のポーランドが舞台ということで、悲劇的な話であろうと、かなり覚悟をして見てきました…




映画を見終えて、あまりにもわからなくて、「修道院(修道女)」って、妊娠した女性が行く場所だっけ?と聞いちゃったくらい、物を知らないわたくしです… イメージとしては、女性の「駆け込み寺」みたいなものかと思ってましたが、そうではなかったみたいです… ただ、あまりにも妊娠している修道女が多くて、どういうことだったんだろ?と「?」マークのまま、映画館を出てきたのですが…

ちなみに修道院というのは、キリスト教徒が、イエス・キリストの精神で、祈りと労働の共同生活(修道生活)を送る施設であり、基本的には独身であり、自分の意思では修道院を出ることができないらしい… え? じゃあ、なぜ妊娠? しかも次々と?

という背景を少し勉強して、映画のことを振り返ってみようと思いますが… つまり、これ、大事件だったんですよね? 1945年12月のポーランドですから、第二次世界大戦後という混乱した時期の話なんですよね… 修道女たちが、それこそ集団でソ連兵に襲われちゃって、7人も妊娠してしまったという事件のようです… 宗教などいろいろな理由から、外に出ることもできず、外に訴えることもできず、修道院の中で誰にも知られずに生きてきたということになります…

そんな彼女たちのことを救ったフランス人医師マドレーヌ・ポーリアックの物語なんです… 赤十字の激務の中で、しかも簡単には出入りもできない修道院に、身の危険を冒しながら通い続けるんですね~ 過酷な現実と神への信仰の狭間で悩み苦しむ修道女たちの姿は、見ていて辛いモノがありましたね~ 同僚の(っていうか恋人の?)ユダヤ人医師がとってもいい人で、そこだけには救いがありましたね~




ぴあ映画生活の作品解説より
セザール賞で作品賞など4部門にノミネートされる高評価を獲得した人間ドラマ。第2次大戦後の混乱期を背景に、心身共に傷ついた修道女たちを救おうとする女医の姿を、実話に基づいて描く。『ココ・アヴァン・シャネル』などで女性の生を描いたアンヌ・フォンテーヌ監督が、生きるために必要な勇気や、命の尊さを浮き彫りにした物語を描き出す。





いろいろ考えさせられる、かなり重い作品ではありましたが、映画を見たな~という満足感いっぱいの作品でもあります… 見応えは十分です…

この映画に出てくる女性の顔がみんな似ていて、個人的には難解な映画でしたけどね…(もう一回、見直ししたい作品です)