40歳クルム伊達公子、ウィンブルドン1回戦で劇的な勝利。
本当にこの人は凄い!
今シーズン不調続きで、やっぱりもうだめか~と思われていたクルム伊達公子さんが、地元紙の一面を飾りました…。
そして、昨日、女子シングルス2回戦で、クルム伊達公子がビーナス・ウィリアムズと対戦。センターコートを舞台に観客を大いに沸かせた熱戦は3時間近く(2時間46分)も続いた。
第1セットはタイブレークに持ち込んだ伊達が8度目のセットポイントをものにして先取。
最終セットでウィリアムズは2―0でリード、クルム伊達の挑戦もこれで終わりかと思われたが、クルム伊達はウィリアムズのサービスゲームをブレークして調子を取り戻した。それでもウィリアムズは集中を乱されることなく7―6とリード。最後はクルム伊達のパッシングショットがややそれて、死闘は終わった。
結果は、ウィリアムズが6―7、6―3、8―6で勝利だったが…
40歳のベテラン伊達はウィリアムズをあと一歩の所まで追い詰めた。
ウィリアムズは故障による半年のブランクから先週、イギリスのイーストボーンで行われた試合で復帰したばかりではあったが、何と言っても5回のウィンブルドンチャンピオン…。クルム伊達公子の健闘が光る闘いでした…
ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹は、クルム伊達が引退した1996年以降に登場し、パワーテニスの新時代を築いた主役。ある意味で、クルム伊達の早い引退を呼び込んだ一因ともいえる存在だった。
そのパワー時代の象徴的プレーヤーと、96年のシュティフィ・グラフ(ドイツ)との伝説の準決勝以来になるセンターコートで打ち合うことになろうとは……。その辺りにも、この試合が熱を帯び、喝采を浴びる背景があったはず。(スポーツナビのコラムから)
グラフとのあの3日間にわたる準決勝も最高でしたが、今回の熱戦も忘れられない一戦になりました。