(春日井市議会建設委員会 2020.11.17)

森都市政策課長 報告事項1、公共交通整備に係る要望活動報告につきまして御説明申し上げます。資料の1ページをお願いいたします。
 要望活動につきましては、去る10月5日、議会と市が共同いたしまして、東海旅客鉄道株式会社、名古屋鉄道株式会社、名鉄バス株式会社に対し行いまして、各社から回答をいただいております。回答の要旨につきましては資料のとおりでございまして、表の左側に要望事項、右側に回答の要旨を記載しております。
 それでは、主な事項につきまして御説明申し上げます。まず初めに、(1)東海旅客鉄道株式会社の回答でございます。要望事項ア、春日井駅周辺及びウの高蔵寺駅周辺のにぎわいづくりにつきましては、「具体的な計画があれば個別に協議させていただく」、要望事項イの神領駅への快速列車の停車につきましては、「神領駅の利用者数が年々増加していることは承知しており、ダイヤ改正等で毎年検討はしているが、総合的に勘案して、現在の快速列車の停車駅の設定は適切であると考えている」、要望事項エの(ア)新型コロナウイルス感染症対策も意識した朝夕のラッシュ時間帯における車内の混雑緩和につきましては、「車内消毒の衛生管理や空気の入れ替えなどを実施している」、資料3ページをお願いいたします。要望事項キのリニア中央新幹線につきましては、「地元の理解を得ながら進めることが重要だと考えており、丁寧な説明に取り組んでいる。工事にあたっては安全・環境保全・地域連携を重視しながら実施に努めていく」など、それぞれ回答がございました。4ページをお願いいたします。
 (2)の名古屋鉄道株式会社の回答でございます。要望事項アの安全・安心・快適に利用できる環境の整備につきまして、(ア)の味美駅につきましては、「計画どおりに進捗しており、地元にも可能な限り配慮して進めていきたい」、資料5ページをお願いいたします。(オ)のホームドアの設置など駅での事故防止対策につきましては、「列車非常通報装置の設置や車椅子利用者についての介添えなど様々な措置を講じている」など、それぞれ回答がございました。6ページをお願いいたします。
 (3)名鉄バス株式会社の回答でございます。要望事項アのバス路線の利便性の向上につきましては、(ア)の既存バス路線の維持確保は、桃山線について、「他系統のバス停でカバーができ、赤字負担が大きいことから路線廃止を判断している」、(イ)の窓口の増設は、「JR春日井駅周辺に窓口がないことは課題と考えており、市からの支援をいただきたい」、(エ)のオープンデータ化は、「前広に検討を進める」、資料の7ページをお願いいたします。要望事項オのシティバスの各種実験につきましても、「可能な限り協力をしていく」など、それぞれ回答がございました。
 以上、報告事項1、公共交通整備に係る要望活動報告でございます。よろしくお願いいたします。

末永けい

まず、コロナの影響によるJR東海の在来線の最近の利用者数の状況についてお伺いします。

森都市政策課長 JR東海からは、名古屋近郊の在来線の利用者数は、4月から5月には対前年比約40%まで落ち込んだものの、10月は約80%程度まで回復してきていると聞いております。

末永けい

それから、神領駅への快速列車の停車要望についてですが、この要望はいつから実施されており、要望を実施することになったきっかけを教えてください。

森都市政策課長 神領駅への快速列車停車の要望につきましては、平成17年度の要望活動から要望項目になっております。平成15年度に中部大学の送迎バスがJR春日井駅から神領駅発に変わったことや、土地区画整理事業など周辺の基盤整備が進んだことから急速に利用者数を伸ばし、現在、3倍以上に当時よりも成長しており、要望しているものでございます。

末永けい

利用者数が要望当初よりも3倍以上成長しているということでしたが、神領駅への快速列車の停車要望に対するJR東海からの返答、回答については、以前と比較して、ニュアンスとか感触に変化はあるのでしょうか。変化があるのであれば教えていただきたいと思います。

森都市政策課長 この要望項目を加えました当初のJRさんの回答といたしましては、「快速列車を停車させることは困難である」といったものでございましたが、平成20年度以降、複数回の列車の増便が図られるとともに、本日も先ほど御説明させていただきましたが、「ダイヤ改正等で毎年検討しているが、総合的に勘案して、現在の設定が適切であると考えている」との回答がなされております。

【参考】

JR東海や名鉄、名鉄バスに対して春日井市や市議会が公共交通の改善について要望する内容について協議