潮見坂平和公園墓地(市営)では、区画墓地の申込数が減少傾向にある一方、返還数が増加傾向にあり、2017年以降返還数が申込数を上回っている状況があります。

 

 

市当局は令和元年11月15日に市議会建設委員会で「潮見坂平和公園 墓地需要予測及びお墓に関する意識調査アンケートの結果」を示しました。

 

6月の建設委員協議会において、潮見坂平和公園の将来のあり方を考えるためには、春日井市が墓地の需要予測を行っていない状況で議論を進めることはできませんので、実施を要望していました。

 

(2019年11月15日建設委員会)

末永けい

需要予測については、以前、要望した経緯もありますので、今回こうしてアンケートもあわせて基礎データを取っていこうという姿勢については、評価をしたいと思います。整備方針について、いつごろに策定を完了しようということで考えているのか、スケジュールについてお聞きしたいと思います。

 

田中公園緑地課長

今回のアンケート調査の結果等を受けまして、検討の結果新たな整備が必要と判断した場合には、今後整備方針の素案・中間案等をまとめて、パブリックコメントを経たあと、実施・詳細設計に移りたいと考えております。

 

末永けい

整備方針を検討するにあたって、その中に盛り込もうとしている内容はどのようなものを考えているのか、お尋ねします。

 

田中公園緑地課長

整備方針に盛り込む内容についてでございますけれども、具体的には今後の方針策定の中で検討していくという考えでございます。

 

末永けい

整備方針の検討の手法についてなんですけど、さきほどパブコメとか、中間案・素案をつくっていくという話はありましたけど、どういう会議体とかをつくってやっていくのか、外部有識者を入れてやっていくとか、そのあたりについてはどういったことを考えていらっしゃるでしょうか。

 

田中公園緑地課長

今後の整備方針を検討するにあたり、市民の皆様の意見、またそのニーズというものは非常に重要であると考えております。そのため今年度は市民ニーズを把握するためアンケート調査を実施いたしました。今後は、先ほどと同じになるんですけれども、整備方針の素案をまとめ、パブリックコメントを実施し、整備方針を策定していく、そういった予定でございます。

 

末永けい

当局の中だけで考えていくのかっていうことか、あるいはその附属機関みたいな感じで外部からの声も聞きながら、専門家の声とかもやっぱり必要だと思うんですけど、その点についてはどういうお考えでしょうか。

 

田中公園緑地課長

現在のところ、そういった外部識者の会議、組織等は設置せず、担当課・当局で整備方針を策定していくという予定でございます。

 

 

末永けい

いろいろ、今後の将来的な、人口の予測だとか、専門的なこともやっぱり必要になってくるかなと思いますので。公営墓地だけの観点ではなくて、いろんな、民間の手法だとか、そういうのも見ていく必要があると思うので、やはり専門家のいろいろアドバイスとかもやっぱり聞いていけるような体制で進めていただきたいなということは、要望したいと思います。
それから10ページなんですけど、これまでの潮見坂平和公園における過去10年間の申し込み数の、この表9ですけど、2009年、平成21年には市の需要に対する割合っていうのが49.9%あって、直近の平成30年の市の需要に対する割合っていうのが14.4%まで下がっていますが、この間、潮見坂平和公園以外のところの墓地で、その墓地需要を吸収してきたということになると思うんですけども。どういったところでこの春日井市の墓地需要ってのが賄われたのかと、受け入れられたのかということについてはどのように分析されてるのか、お尋ねします。

 

田中公園緑地課長

御質問の、2009年、平成21年度で49.9%であったものが、2018年には14.4%というふうに下がっております。こういった下がってきた方たちが、どこに、潮見坂平和公園以外に申し込んだかといったことについてでございますけれども、潮見坂平和公園以外、どこにそういったお骨を埋葬されたかについては、検証はできておりません。ですが、春日井市内の民営墓地というのは75件届け出がございまして、そのどちらかに埋葬されているのではないかと考えております。もちろん、他市といったところでも受け入れ可能なところはあるかと思いますので、そういったところに埋葬されたかと考えております。

 

末永けい

市内で75件の民営の墓地があるということ、届け出があるということなんですが、この75件というのは、近年の開発の状況、動向はどうですかね。ふえてきてる状況なのか、結構横ばいなのか、そのあたりどのような状況でしょうか。

 

田中公園緑地課長

環境保全課のほうでちょっと聞き取りを行いました結果、近年では1件の届け出があったということで聞いております。

 

末永けい

公営墓地の必要性については、宗派性が薄まっていくという意味においては一定のニーズがあるのかなというふうに思います。ただ、その一方でこの10年間、民営の墓地とか、市外市内問わずだと思うんですけども、潮見坂平和公園以外の墓地が墓地需要を吸収してきたという経緯もありますので、民間の動向もしっかりと見極めながら今後の公営墓地のあり方というのを考えていかなくてはいけないというふうに思います。あと、アンケートの結果を見る中でも、やはりお墓の値段と維持管理費が、やはり一番お墓選びの視点になっております。あと交通の便とかもですね。だから、ほかの民営墓地のお墓のタイプはどういうものがあるかとか、あるいは値段とか、維持管理費はどのような状況なのか、そういった中で公営墓地のあり方をどうしていけばいいのかという点について、しっかり考えていただきたいなというふうに思います。以上です。

 

 

【末永けい関連質問】

潮見坂平和公園(市営墓地)について市は需要予測を立て、早急に新形態のものを含め考えるべきである