潮見坂平和公園(大泉寺町字大池下292番地)

(2019.6.3 末永けい 建設委員協議会質疑)

末永けい

潮見坂平和公園についてでございます。まず基本的なこととして、そもそも公共、行政が墓地を建設して、こうやって運営しているっていうことの、もともとの趣旨、理由について伺いたいと思います。

(田中公園緑地課長)

春日井市の都市整備の急速な伸長に伴い、点在している墓地の移転の必要性が高まってきたこと、また、新たに春日井市に居を構えた方々の墓地に対する不安を解消するため、昭和36年に計画決定をされ、建設をされました。

 

末永けい

貸し付け予定区画数は100区画とありますけども、今年度の墓地の返還の予測数についてはわかりますでしょうか。どのように想定されてますでしょうか。

(田中公園緑地課長)

令和元年度の墓地の返還予測数でございますが、150件と考えております。

 

末永けい

先ほど「この事業のもともとの趣旨は、昭和36年に計画決定をされた」と、かなり昔の話なんです。貸し付け予定が100区画で、返還予定が150ということは、新規の区画については、新規ニーズとしてはもう、社会環境も変わっておりまして、大分変化してきてるのかなということが読み取れます。そういった中で、10年とか20年とか先の墓地の需要予測というのは立てておられるのかどうか、お尋ねします。

(田中公園緑地課長)

およそ10年後の墓地の需要予測に関してですが、具体的な数値はございませんが、ここ最近の傾向から、現在の形式の墓地の需要は減少するものと考えております。しかし、近年の新たな墓地の形式、需要が見込まれることから、市民ニーズを把握するために、今回アンケート調査を行うことといたしました。

 

末永けい

市民ニーズを予測するためにアンケートを行うというのは非常に良いと思います。その一方で、春日井市の当局としても、新しい形態の、合葬墓とか、納骨堂とか、樹木葬とか、そういういろんな調査研究はされているとは思いますが、今後の事業展開を考えるときに、将来の需要予測というのは、数値でしっかりと持っていたほうがいいと思います。これ、数値予測を立てようとしていないのか、逆に何か事情があって予測が立てられないのか、どちらでしょうか。お尋ねします。

(田中公園緑地課長)

需要予測の具体的な数値なんですが、先ほども私のほうからありましたように、具体的な数値というのは立てておりません。先ほども、ちょっと「同じく」のような回答になってしまうんですが、それの今後の市民ニーズというものを把握して、皆様がどのような墓地を求められているのかっていったところをアンケート調査で調べて、そういった動向を見極めながら今後の方針を決めていきたいというふうに考えております。

 

末永けい

将来の需要予測の見極めというのは、非常に、今後のお金を使って公共の、税金を使ってやっていく事業になっていくと思いますので、今後の事業展開考える上で必ず必要なことだと思いますので、そのあたりはしっかり数値予測出しながらやっていただきたいと思っています。そこで、現在、他の市町でいろんな新しい形態の墓地の調査研究を行っていると思いますが、具体的にどういった調査をされているのか、どこの事例を調査されているのか、詳細を伺いたいと思います。

(田中公園緑地課長)

近隣の市町村において、納骨堂について、名古屋市、岡崎市などを調査させていただきました。また合葬墓につきましては、長久手市、尾張旭市などを調査しました。また、他県といたしましては、岐阜県関市、また奈良県橿原市などがございます。

 

末永けい

今、他の市町の具体的な例を出していただきましたが、実際、見にいかれた中で、実際の現地の市町の利用状況についてはどんな状況でしたでしょうか。

(田中公園緑地課長)

納骨堂につきましては、一時的な利用という方が多かったです。また、合葬墓について、長久手市の卯塚墓苑に関しましては、募集に対して応募者が大分上回るなど、こちらのほうは人気であると聞いております。

 

末永けい

実際新しい形態のお墓を春日井市が導入したとして、実際使われるのか使われないのかということも、ほかの市町をしっかりと見る中でしっかりと検証していただきたいなと思っております。
それから、墓地の区画の返還者に対して、今、返還の理由というのを聞き取りで調査をされていると伺っています。返還理由を大まかに聞くだけではなく、せっかくの機会ですので、今後の墓地のあり方などについても、区画の返還される方に対しては詳細なアンケート調査などやっていく必要があるかと思いますが、その点について考えをお聞かせください。

(田中公園緑地課長)

お話のとおり、返還時に今理由等を口頭で聞き取りを行っておりますが、まずはそれとあわせて聞き取る中で、質問内容について今後検討してまいります。