ここ何年かメンタルサポートを担当させてもらっている企業の従業員の皆さんへ、「お知らせ」を書いたんですけど、これがなかなか、まとまっとりますんで、こちらにも転載〜
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心理コンサルティングのご案内
セラピストの須藤峻です。これまで、カウンセリングという枠組みでセッションをやってきましたが、今後「心理コンサルティング」というコンセプトを軸にした内容もご案内します。
「心理コンサルティングって何?」、そして「なぜ効果が出るの?」というのを、今日は書いてみようと思います。その好例として、若き日(・・と言ってもまだ若いですけど)の僕のことをとりあげてみたいと思いますちょっと長いですけれど、ぜひ読んでみてください!
大学を卒業し、会社勤めをしていた僕は、日に日に、もっと自由に生きられないものか、もっと自分らしい場所で働けないものかと感じるようになり、善は急げとばかりに会社を辞めました。はじめは良かったです。いつどこで誰と何をしても良いんですから、「自由を手にいれた!」と思いました。けれども、次第に、そうではないことがわかってきました。
いつも何かに追われていて、なんだか小間使いのよう。自分で集めたはずのPJチームのメンバーには振り回され、イライラしっぱなし。思ったような”自由自在の境地”には程遠いのです。僕は考えました。どこに原因があるのだろう?いろいろ改善を試みる中で気がつきました。自分が作る人間関係がいつも”主従関係”になってしまっているので、すべては後手後手、頼まれ仕事で手一杯になっているのだと。そこで僕は、人間関係をより対等で生産的なものにしよう、自分を変えようと頑張りました!
けれど、結果は、望んだものにはなりません。一時的に改善しても、気がつけば元どおり。なぜ?
今なら、その理由がわかります。そもそも、「変えよう!」と思って変えられるくらいなら、もともとできているんですよね。そう「行動」を変えたければ、「意識」という本質から変えなくてはダメなんです。それも、意識の深部にアプローチしない限り、変化は起きない。行動は蛇口から出る水のようなもの。水質を変えたければ、貯水槽、いや水源から変えることが重要なんです。そうすれば「行動を変えよう」なんて思わずとも、自然に変化が生まれてくる。
さて、僕の水源には、何があったのでしょう。僕は、心の中でいつも「優秀な人間に見られたい」と、思ってました。そうじゃなきゃダメだ、そういう人間にこそ価値があるんだと。本当は自信がなかったんです。何に?自分の生き方に。それを見透かされないように、日々走ってた。自分がそう思っていることにすら気がついていませんでした。優秀に見られたいという欲求の背後にあるのは、「そのままの自分では、ダメだ」という感覚です。だから、「あるべき自分」を一生懸命やっていたわけです。
機転が利き、物分りがよく、共感でき、人の意見をちゃんと汲み、感情的にならず、いつも機嫌がよく、向上心を持ち、ユーモアがあって・・・無意識のうちに、そういう人間を目指そうと思っていたし、それが正しいと思っていました。そうやって「人格的な向上」を図ることが、人間関係をより良くし、周りにも有益な人間になることだと思っていた。さて、そうやっていると、何が起こるでしょう?
機転が利かず、物分りが悪く、共感力に乏しく、向上心がなく・・・自分の周りが、そんな人ばかりになってしまったんです。これ、当然なんです。「そういうのは、ダメだ!」と思っているんだから、誰かのそういう要素がすご~く目に付く。そして、それは口に出さなくとも相手に伝わるんですよね。だからやっぱり人間関係が悪くなる。自分がより自由に、ハッピーに生きること、暖かで生産的な人間関係を目指すはずが、気づけば、嫌いな人をせっせと作っている。なんじゃこりゃ!
そこで、気がついたわけです。僕はどこかで大きく道を踏み違えたなと。そしてわかったことは、進む道は真後ろにあった。自由と幸せ、そして生産的な人間関係を作り、結果として自分の周りの人、チームのメンバーを自由にし、幸せにし、その人の良さを引き出したいのなら、逆の道をゆけばいいんです。より良いを目指すのとは正反対、山登りではなく山下りの道です。それは、等身大の自分、自分の感情、自分の感覚、自分の正直な赤裸々なすべてを認めていくという道。ここ、ものすごく重要なのですけれど、「それをしない限り、自分の周りには常に問題が起こり続け、自分を悩ませる状況や人が存在し続ける」ということなんです。もちろん、自分がそれを率先して作り出してしまうからです。
とてもシンプルな道筋が見えてきますね。「あるべき自分」を、手放していく。すると、日常も仕事も人間関係もシンプルで自然なものになっていきます。問題をわざわざ作り出すことがなくなっていきます。らく~になっていきます。そして、これまで登山に使ってきたエネルギーを別のことに振り分けることになるので、生産性が高まります。圧倒的に。チームワークも最適化されますし、より自分が自分らしく、より自由に、よりハッピーに、よりパワフルに生きられるようになります 。面白いもので、頑張るのをやめた時、人は一番パワフルになるんです。
さて、原理はシンプル、ですけど、なかなか実行に至らなかったりします。理由は、誰もが「自分は自然に生きている」「自分は生きたいように生きている」と思っているからです。僕もそうでした。自分が自分を縛っていることに、気がつかなかった。そして人間関係、家庭や職場でストレスを感じていても「人生、こんなものだ」とか「仕事なんだから」とか「みんなも同じ」とか「楽しいことがあれば、苦しいこともあるのが人生」なんて思っているかもしれません。YES、それも一つの道です。けれど、ひょっとして別の道もあるのかな?と思ったら、ぜひ一度お会いしましょう。
僕がお伝えしているのは、すっ転んだり、道を間違えたり、大怪我したり、遭難しかけたりと、本当にいろいろやりながら僕がたどり着いた方法論です。いうなれば「山下りのテクニック」。ダウンヒルには、登るのとはまったく違うノウハウがあって、それはやっぱり特殊スキルになります。
チームのコミュニケーションを最適化したい、仕事のストレスや対人関係の問題を解決したい、パフォーマンスを向上させたい、より自由に自分らしく生きたい、誰かの支援をしたい、心理の世界を学んでみたい、なんか面白そう!・・・そんなことを感じたら、ぜひお申し込みください。
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面白そう!と思った方は、ぜひ、メッセージくださいね〜
僕のホームページから、どうぞ〜
http://sudoshun.com/