イノベーションについて。
イノベーション=変化、革新、新しい価値の創造。
イノベーションは、心の中で起こります。
新しいアイデアが、舞い降りるのは、僕らの心の中。
相対性理論も、電球も、iphoneも、「心の中」に、舞い降りた。
気付き、新しい理解、思いつき・・・イノベーションの現場は、いつだって、僕らの心の中です。
この有名な「トリックアート」を見てみてください。
おばあさんと娘さん、二通りに見えるんですけど、
「おばあさん」だと思っている限り、娘さんには見えない。
つまり、「おばあさん」という「思い込み」からの解放が
新しい見方(この場合は「娘さん」)=新しいアイデアが
生まれる母体になっているわけです。
(もちろん、はじめに「娘さん」に見えて人にとっては、逆ですよー)
だから、イノベーションとは、「思い込みからの解放」に懸かっています。
逆に、「思い込み」が、僕らを「現状」につなぎ止めていると言えるわけです。
「思い込み」は、「固定観念」と言い換えることができます。
自分の固定観念が、自分の見えるセカイを決めます。
考えられる範囲、理解できる範囲、活動できる範囲を決めます。
つまり、「固定観念」が、自分自身の限界を決めているということです。
・コーヒー一杯に150円が限界だろう
という固定観念があれば
・350円の、コーヒーを飲む「体験を売る」
というスターバックスのアイデアは、出てこない。
・トイレ掃除は誰もが嫌がる仕事だ
という観念を持っていると、本当に、誰もやらない仕事になる。
逆に、
・トイレを掃除は、朝一番で取り組む、自分の心のクリーニングだ
と思っていれば、誰もが率先してやる職場が出来上がる。
(僕は、両方とも、味わったことがあります。)
イノベーションは、「自分の中の固定観念の解放」のことです。
それを、打破(ブレイクスルー)できた時に、
自分の経験する現実は、変革されます。
・自分のセカイを変える
・事業を成功させる
・売上を上げる
・人間関係をより良くしていく
・より幸せになる・・・
ビジネスアイデアから、組織運営、恋愛から人間関係、会社の経営まで、
全ての「変化」は、自分の固定観念の変化を経由するしかない・・・
いや、気がつかなくても、現実が変わった時には、
「固定観念が変化している」ということです。
だから、意識的に、現実を変えていこうと思うのであれば、
自分の中にある、恐れ、抑圧された感情、深い思い込み・・・
それらを、ひとつひとつ、クリアしていくことが
最も有効で確実な方法だということです。
この「自分のこころの中にある、固定観念の解放」は、日々、僕らがやっていることです。
何かに気がつく・・・という状況は、常に、小さなイノベーションが起きている。
小さな変化を自分の中に起こしているということです。
だから、ある程度、自分で出来ます。
しかし、人間は、自分のことが、一番わかりません。
僕も、僕のことが、セカイで一番わかりません。ぜんぜんわかんない。
一応、カウンセラーを名乗っているので、自己分析は「がっつり」やります。
だけど、必要な時にカウンセリングを受けられる環境を持っています。
日々、いろいろ相談しては、かなりきつーく指摘をされたりしています。
先日も、ガツンと言われて、しょげましたけど、
その指摘のおかげで、自分の現状がよくわかりました。
(ちなみに、僕のカウンセリングは、あんまりガツンと言わないので、おびえないでね 笑)
さて、僕は、革新的(イノベーティブ)なサービスや、事業が
「欧米文化圏」から生み出されていることと、
欧米の「カウンセラー文化」とは、大いに関係がある・・・と推測しています。
欧米の経営者や、組織のリーダー、プロフェッショナルと呼ばれる人達は、
自分の心の中の、固定観念・・・「恐れ」、「執着」、「思い込み」の解放によって
結果として、革新的なサービスが生み出されることを、良く理解しているんだと思います。
だからこそ、カウンセラーやコーチ、メンター、を必ずと言っていいほど、持っている。
プロフェッショナルであるほど、自分自身を謙虚に見つめるための機会を、意識的に作っている。
日本でも、スポーツの分野では、パーソナルトレーナーの存在が当たり前になりましたけど、ビジネスの分野では、まだまだこれからだと思います。
今後、自分のカウンセラーやメンターを持ち、
自分自身のこころのチューニングをしていく時代が来る・・・
カウンセリングは、
・こころの定期的なメンテナンスの場、
・より成長をしていく人たちのための自分を知るための場所
・自分で問題を解決していく方法論を学ぶ場所
としての機能を担っていくでしょう。
僕も、そんな場所を作っていきたいと思います!