日本移住の話は今回はお休み。

いろいろと進展はあるのですが、まだバタバタしている途中なので、落ち着いてから記事にまとめたいと思います。

 

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今年の7月、オークランド大学にて、日本語能力試験(JLPT)を受けた彼。

 

彼の試験中、私はオークランド大学工学部を思う存分探索しました。

 

JLPTは、日本語を母国語としない人の日本語能力を測定する試験。

N1からN5の5段階のレベルがあり、1年に2回(7月と12月)実施されます。

就職、昇給、昇格、資格認定、就学などの判断基準としても使われていて、世界最大規模の日本語の試験のようです。

 

測定されるのは、

  1. 言語知識(文字・語彙・文法)
  2. 読解(リーディング)
  3. 聴解(リスニング)

の3つの要素。

 

記述問題(作文)や面接は一切ないので、ライティングとスピーキングは測定されません。

この点が、私の知っている英語の検定(英検、IELTSなど)と非常に異なっているので、興味深い。

日本人の観点からして、日本語のライティングとスピーキングはあまり重要ではないのでしょうか。

 

さて、彼が受けたのは、JLPTで一番簡単なレベルのN5。

 

基準となるのは、「基本的な日本語をある程度理解することができる」というレベル。

  • ひらがなやカタカナ、日常生活で用いられる基本的な漢字で書かれた定型的な語句や文、文章を読んで理解することができる。
  • 教室や、身の回りなど、日常生活の中でもよく出会う場面で、ゆっくり話される短い会話であれば、必要な情報を聞き取ることができる。
というのが、N5の認定の目安となっています。(こちらから引用しました。)
N5の近年の合格率は、60%~66%ぐらい。
一番易しいレベルということもあり、高めの合格率です。
 
大学1年生の時から日本語の単位を取っていた彼は、たぶんN4を受けても大丈夫だったとは思いますが、JLPTの試験自体が初めてであることを踏まえて、一番簡単なN5を受けることにしました。
「N5って赤ちゃんレベルだから、10年近く日本語を勉強した挙句、N5にさえ受かれないぐらいだったら、もう日本語の勉強は一切あきらめます真顔」と大胆な発言をする彼。
 
試験を受けたのは7月初め。

オンラインで結果を確認したのが8月末。

証明書が届いたのが9月末。

 

結果は…、

合格!

 

大丈夫だろうとは思っていましたが、やっぱり嬉しいですね。

 

こちらが郵送で届いた認定書。

 

そして、認定書と一緒に入っていた証明書。

 

いくつになっても、こういった賞状っぽいものをもらうと嬉しいですよね(私のじゃないけれど)。

 

合否はもちろん、点数もブログで公表していいよ、と言ってくれた寛大な彼。

早速、彼の得点を見ていきましょう!

 

分野 得点/満点(合格点)
言語知識・読解  90点/120点(38点)
聴解  50点/60点(19点)
総合得点  140点/180点(80点)

 
合格するには、総合得点はもちろん、それぞれの分野でも合格点に達していなければいけません。
つまり、言語知識・読解で120点を取ったとしても、聴解で10点しか取れなかった場合、総合得点は合格点の80点を超えていますが、聴解の合格点に達していないため、不合格となります。
 
各分野、総合得点共に、合格点を余裕で上回っている彼の点数。
初めての受験にしては、良い出来だと思います。
よく頑張った!ラブ
 
残念ながら、それぞれの分野の問題数や配点、また、どの問題を間違えたか、何問間違えたかなどの情報を得ることができないので、フィードバックとしてはちょっと物足りないものがあります。
が、無い物ねだりをしてもしょうがない。
 
さて、得点の横に書いてあるパーセンタイル順位とは。
JLPTのサイトで調べてみると、「海外で受験した合格者(聴解免除を除く)の成績証明書に、その試験を含む過去6回の全受験者の中での『パーセンタイル順位』(あなたの得点に満たない受験者は全体の何パーセントを占めているか)を表示します。」と書かれていました。
 
つまり、今回の試験と過去5回の試験の全受験者(N5)の中で、彼より低い点数を取った人は全体の94.3%ということ。
逆に、彼より高い点数を取った人は全体の5.7%のみということになります。
「大半の受験者よりも高い点数を取れているなんて、すごいじゃん 照れ」と喜ぶ私に対し、「レベルが上がるにつれ、このパーセンタイル順位がどんどん下がるんだろうな 真顔」とドライな彼。
ちょっとは喜べ!笑い泣き
まぁ、なんだかんだ言いつつ、認定書と証明書を手に取って嬉しそうな表情をしていました。
 
12月の初めに今年二回目の試験があります。
無事にN5に合格したので、今度受験するのはN4です。
フルタイムで働きつつも、仕事の後、日本語の勉強に毎日励んでいる彼。
頑張れ~!