学生時代にしていた、大学統計学部のアシスタントのバイトについて。

 

2つ前の記事で、このバイトの長所・短所を書きました。

 

その記事の中で挙げた長所の一つが、『生徒から感謝される』というもの。

 

このバイトに関しては、「生徒からの感謝=やりがい」という関係が成り立っていた気がします。

生徒からの感謝が、直接、達成感に繋がるという感じですね。

 

もちろん全員の生徒からというわけではありませんが、一部の生徒、特に、勉強を頑張っている生徒からはよく感謝されました。

一生懸命教える努力をすれば、一生懸命勉強している生徒には、こちらの熱意がちゃんと伝わるもんだなぁ、と感じました。

チュートリアルが終わると、毎回お礼を言って教室を出ていく生徒もいましたし、学期最後のチュートリアルで丁寧にお礼を言ってくれた生徒もいました。

 

また、図書館のバイトで閉館作業をしていたある晩。

一つ前の学期に、私のチュートリアルに来てた生徒さんにばったり会ったことがありました。
私の顔を覚えていたようで、「あ、図書館でもバイトされてるんですか?」と声をかけてくれて。
「前の学期では、チュートリアルでいろいろ分かりやすく教えてくれて、本当に助かったんですよ。無事に単位も取れました。ありがとうございました。」と。
思わぬところで、過去の生徒さんからお礼を言われて、とっても嬉しかったのを今でも覚えています。

 

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私が行っていた大学では、学期が終わった後、自分が取った科目に評価をつけることができます。
生徒一人一人にメールが送られ、メールの中にあるリンクから、オンライン上のフォームへ行き、与えられた質問に答えていく、といった形です。

生徒が評価を残すのは任意で、もちろん匿名で提出されます。

教えられた内容や課題の量など、科目自体の評価はもちろん、教授・講師への評価も残せます。

その場合、「〇〇教授」「△△先生」とオンラインのフォームに出てくるので、評価を残したいスタッフの名前をクリックし、質問に答えていきます。
教授や講師と違い、アシスタントは正規のスタッフではないので、基本、評価の対象ではありませんでした。

 

が、私の卒業が間近だった、大学3年生の後期。
最初で最後だったと思いますが、なぜか、アシスタントの評価の対象に。

 

無事に卒業をできたことを喜んでいた2017年の年末。

大学から「あなたに対して、生徒がこんな評価を残しましたよ」というメールが届きました。
添付されていたのは、科目自体への評価、そして、私個人への評価がまとめられたレポートでした。

 

レポートによると、その科目を取ったのは173人。

うち、評価を残したのは19人。

 

まぁ、評価を残したところで、生徒が得るものは何もないので、評価をつける生徒が少ないのはどうしようもないのですが。

生徒が評価を残したくなる、なにか動機になるようなものがあれば、違うかもしれません。

評価をつけた19人の生徒のうち、私個人への評価をつけてくれたのは、2人。

こんなコメントをいただきました。

 

課題で出された質問を、私がちゃんと理解できるよう助けてくれました。

また、ただ単純に答えを教えるのではなく、こちらが考えさせられるような質問を投げかけてきたり、質問の言い方を変えたり、答えに繋がるようなヒントをくれたり。

生徒が自分で答えにたどり着けるようにサポートしてくれました。

 
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数独さんはとても良いアシスタントでした。

常に迅速かつ丁寧な対応で、課題へのフィードバックをくれたり、こちらの質問に答えてくれました。

彼女の説明は簡潔で分かりやすく、この科目の内容を熟知しているなぁ、という印象でした。

 
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なんともありがたいお言葉。

 

学んでいる内容を生徒がちゃんと理解し、自分の力で答えにたどり着くこと。

それが、課題やテストという場で非常に大事だ、と感じていました。

なので、アシスタントとして生徒のサポートをしつつも、生徒が自分の学びの主導権を持つように、と意識していました。

一生懸命考えた末に理解できた時の、生徒の喜ぶ姿が見たかったのもありますし。
 

一人目のコメントを読んで、少なくともその生徒には、私が生徒を教える際に意識していたことがちゃんと伝わっていたんだな、と感じました。

 

また、「このスタッフの改善点は?」という問いには。

 

改善点はありません。彼女はすごく良くやっていると思います。

 
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ありません ニコニコ

 
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と、嬉しいお言葉をいただきました。

 

このレポートは、理系の生徒が取る統計学の科目に対する評価でした。

その学期は、経営学の生徒が取る統計学のほうで忙しかったため、理系のチュートリアルは1つしか教えておらず。

結果、理系の生徒は、20人ぐらいとしか関わらなかったと思います。

 

その20人の生徒のうち、2人のみからのコメントでしたが。

生徒には特典もないのに、正式な評価を残してくれたこと。

貴重な時間を割いて、私個人への評価を書いてくれたこと。

感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

今でも、そのレポートは大事に取っておいてあります。

 

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いろいろ長くなりましたが、このバイトはとにかく楽しかった!

自分のやりたいこと・楽しめることが仕事内容と一致していたような気がします。

ちょっと大袈裟ですが、天職だったのかも!なんてね。

 

実は、大学3年目が始まる前に、私が属していた学部の教授から似たような仕事のオファーをいただいたのですが、統計学部でのバイトを続けたかったので、そのオファーは断りました。

自分が属していた学部でバイトをすれば、いろいろとプラスになっていたとは思いますが、それよりも統計学部のバイトが好きだったんですよね。

 

大学を卒業した後も半年間働かせてもらいましたが、博士号を取得したばかりの、統計学に精通している正規の講師が雇われたと同時にバイトの枠がなくなってしまい。

その話を聞いた時は、正直残念でした。

 

しかし、「学生バイトだから、卒業と同時に契約を切られるだろう」と予想していた私にとっては、卒業後半年間も働き続けられたこと自体、とってもありがたいこと。

学生時代も含めて、2年間以上、楽しく働かせていただいたので、「今までありがとうございました」と、気持ちよく職場を後にすることができました。

 

次回で、学生時代のバイトシリーズ最終回です。

大学2年生の夏休みにしていた短期バイトを紹介します。