学生時代にしていた、大学統計学部のアシスタントのバイトについて。

 

前回の記事では、仕事内容、バイトのメリット・デメリットを紹介しました。

 

今日は、前回の記事では書ききれなかったエピソードを書いていきます。

 

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1つ目のエピソードは、バイト仲間と生徒の間で起きたトラブルについて。

 

同じアシスタントのバイト仲間だったK君。

私よりも1年か2年ほど先輩で、アシスタントのバイト歴も私より1年ほど長かったと思います。

別に仲が悪かったわけではありませんでしたが、「俺ってデキる男!」みたいなオーラを醸し出していたので、私はちょっと苦手なタイプでした。

実際、成績は良くて、優秀な学生だったとは思うのですが、俺様気質が半端なかったので、世間話をするぐらいの仲で、K君とはそこまで親しくはなりませんでした。

 

さて、K君と二人で担当していた、あるチュートリアル。

いつも通り、Excel(エクセル)を使っての授業でした。

 

私が生徒の様子を観察しながら教室を歩き回っていると、K君が近づいてきました。

 

今さっきさ~、生徒が「〇〇のやり方が分からない」って聞いてきたんだけど ゲラゲラ

 
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具体的な内容は忘れてしまいましたが、Excelの基本的な機能の使い方が分からない生徒がいたらしく、その生徒に助けを求められたそう。

 

ってか、そんなことを知らない人が今時まだいるなんてね!

びっくりしちゃったよ ゲラゲラ

 
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決して小声でもなく、他の生徒にも聞こえてしまうような声量で喋り続けるK君。

K君にとって基本だとしても、Excelを使ったことがない人からしたら、分かんない機能ばかりなのは当然。

それに、アシスタントは生徒を助けるのがお仕事。

「いや、そういう言い方はないだろ。ってか、生徒に聞こえるぞ。」と、この時点で私は居心地が悪くなり。

「そうなんだ~」とさらっと流し、さっさと会話が終わることを願う私。

 

が。

だって、〇〇って機能、基礎中の基礎じゃない?! ゲラゲラ

 
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K君ならぬ、KY君。

一向に黙りません。

「そうかな~」と返事を濁していたら、生徒が助けを求めて手を振っていたので、ホッとしながらK君を後にしました。

 

数分後…。

俺の授業のやり方に文句があるなら、出て行けばいい!ムキーッむかっ

 
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生徒の質問に答えていた私。

「何が起きた?」と、びっくりして振り返ると、一人の学生が教室から出ていくところでした。

その時は、「あ~、K君が言ってた生徒ってあの人だったのかな?そりゃ~、自分が質問したことを笑われたら嫌だよね…。」ぐらいしか思いませんでした。

 

数日後。

別のチュートリアルが始まる直前、統計学部のC教授が教室にやってきました。

当時、教授や講師がチュートリアルに顔を出すことはなかったので、「なんだろう?」と疑問に思いつつも、「生徒か他のアシスタントに用事があるのかな」と思っていたら。

まっすぐ私のところへ来たC教授。

 

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この前、K君と生徒の間で起きた出来事について聞きたいことがあるから、後で私のオフィスに来てくれないかな?

このチュートリアルの後、時間ある?

 

なんかトラブルになっとるや~ん、と心の中でツッコミを入れ(誰に)、そのチュートリアルが終わった後、C教授のオフィスに向かいました。

 

C教授から一通り聞いた話がこちら。

 

先日のチュートリアルの最中に教室を出て行った生徒(Aさん)が、大学に正式の苦情書を提出したそう。

もちろん苦情の対象は、K君。

 

私の予想とは違い、K君に基礎の質問をしたのはAさんではなく、別の生徒でした。

しかし、Aさんは、K君が私に話している内容を耳にしたそうで。

質問を聞いた生徒は、K君の態度には気づいていないようでしたが、K君が生徒の質問内容をあざ笑っていたこと、そして、生徒をバカにするようなK君の態度に気分を害したAさん。

K君に『そんなクソみたいな態度取らなくたっていいじゃないかむかっと言ったそうです。

 

日本語だとうまく表現できないのですが、Aさんが使った言葉はかなりきつい言葉。

いわゆるFワードよりかはひどくないですが、よっぽど他人には使わないような言葉。

(C教授によれば、「言葉遣いをもう少し選ぶべきだった」とAさんも反省していたようです。)

その言葉遣いにびっくりしたであろうK君は「俺の授業のやり方に文句があるなら、出て行けばいい!」とAさんに言い放った、というわけ。

 

大学に正式の苦情書が出されたことにはびっくりしましたが。

このAさん、高校を卒業したばかりの大学1年生というわけではなくて、社会人が大学に戻ってきた感じの20代後半~30代前半の男性でした。

やっぱり、社会を経験している大人だと、「これはおかしい」と思うことに対して、それなりの対応をするものなのかもしれません。

ちなみに、Aさん、結構イケメンでした(いらない情報)。

顔だけではなく、授業や課題に対する態度もちゃんとしていて。

チュートリアルで、AさんとK君とのいざこざが起きた時、「え?あのAさんがExcelの基礎の質問?」と、実は少し不思議に思ったんですよね。

C教授から、K君に質問をしたのは別の生徒だと聞いて、つじつまが合った気がしました。

 

さて、苦情の真相を調べるよう任されたC教授。

AさんとK君、双方から事情を聞いたので、第三者である私の供述(?)を聞きたかったそうです。

K君が私に言ったことも含め、すべて起きた通りのことを伝えました。

 

私たちアシスタントの仕事は、チュートリアルで生徒をサポートすること。

だから、K君の発言に違和感を感じた、とも伝えました。

それと同時に、K君は生徒の名前を覚えたり、彼なりにアシスタントとして頑張っているように見えていたので、その旨もC教授に伝えておきました。

(今思えば、後輩である生徒たちからカッコいい先輩として見てもらえるように頑張っていたような気もしますが…。ノリがチャラかったんだよな~。)

 

K君に何らかの処分があったのかは分かりません。

そのままアシスタントとして働き続けていたので、クビにはなっていませんでした。

Aさんは違う時間帯の、K君が担当していないチュートリアルに行くようになったと思います。

 

K君が生徒の質問内容に驚いたのは仕方ないとして、その後の行動や言動を、時と場所、場合に合わせてわきまえるべき。

いわゆるTPOってやつですか。

う~ん、でも、K君からしたら、自分の発言が上から目線だということ、生徒のことをバカにしているような発言になってしまっていることに、一切気付かなかったのかな?

だとしたら、TPO以前の問題かもしれません。

 

「そんなこと言わないほうがいいよ」とはっきりは言わなくとも、なんか私が一言、「ちょっと声大きいよ」とか「他の生徒に聞こえるよ」とか言っていれば、事が丸く収まっていたかな、とも考えましたが。

あれだけK君の俺様気質が激しいと、どうしようもなかったかも。

変に口出ししてたら、私が教室から追い出されてたかもしれないし、なんて。

 

人の振り見て我が振り直せ。
傲慢でいると良いことありませんね。

 

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なんか意外と長くなってしまったので、2つ目のエピソードは次回の記事に。

大好きな仕事だったゆえ、いろいろ書きたくなっちゃうんですよね。