以前、ニュージーランドの大学に通っていた時のバイトについて書きました。

 

一か月ぶりになりますが、そのシリーズを再開することにします。

 

今まで紹介したのは、

  1. ニュージーランドで初めてのバイトだった、ペットホテル・ペット一時預かり所での短期バイト
  2. 周りから羨ましがられた大学図書館での学生バイト

続いて紹介するのは、大学統計学部のアシスタントのバイトです。

 

図書館のバイトとほぼ同じタイミングで始め、大学2年目と3年目は、このバイトと図書館のバイトを掛け持ちしていました。

2016年3月から2018年の6月までの、2年3カ月間、働きました。

私の中では一番楽しかったバイトで、大学を卒業した後も半年間働かせてもらったほど大好きな仕事でした。

 

バイトを始めるまでの経緯

 

ニュージーランドの大学では、大まかに分けて、授業が2種類あります。

 

レクチャー(Lecture)は、大勢の生徒が受講する講義のことで、教授・講師が話しているのを学生が座って聞くという形です。

大きなクラスだと、100人から150人ぐらいの学生が出席するレクチャーもあります。

 

一方、チュートリアル(Tutorial)は、10~20人程の小さなグループで行われる授業。

科学実験など、実技をするチュートリアルもあれば、その週にレクチャーで学んだことを小さなグループで話し合うようなチュートリアルもあります。

試験前は、過去の試験問題をみんなで解いたり、分からないことを質問できる場でもあったりします。

教授や講師が話すのをただ聞いているレクチャーとは異なり、生徒同士の絡みはもちろん、生徒と先生の絡みがあります。

 

教授・助教授・講師がレクチャーとチュートリアル、両方とも教える場合もあれば、チュートリアルは博士号や修士号を勉強している学生が担当することも。

私が大学1年生の時に取った統計学の科目のチュートリアルは、講師の先生1人とアシスタント2人で行われていました。

当時のアシスタントは、修士号や博士号に向けて勉強をしている学生に加え、大学3年生の学生もいました。

 

曖昧な記憶ですが、当時のアシスタントに「アシスタントのバイト、来年応募してみればいいじゃん」みたいなことを言われたような気が。

私が選択した科目の中でも、統計学は特に楽しかったので、「やってみようかな~」という気持ちに。

 

大学1年目が終わり、夏休みが始まる直前の11月。

アシスタントの募集が出ていたわけでもなかったのですが、数学・統計学部の受付に赴きました。

履歴書さえ持って行かなかった気が…。

受付の女性に軽く自己紹介し、来年、アシスタントとして働きたい旨を伝えました。

 

あぁ~、来年のアシスタント、もう全員決まっちゃったの!ごめんね~ ショボーン

 
サムネイル
サムネイル

そうなんですか!ガーン

残念…。ショボーン

あ、でも、連絡先だけ教えて?もし空きが出たら、連絡するから ニコニコ

 
サムネイル

 

がっくりしたものの、連絡先だけ渡して、受付を後にしました。

 

その後、夏休みが始まり、ペットホテルでの短期バイトで毎日忙しく。

図書館の学生バイトの応募や面接でバタバタし、受かってワクワクし。

そんなこんなで、統計学部のアシスタントのバイトのことを考えている暇もありませんでした。

 

また、アシスタントとして働いていたのは、修士号や博士号を勉強している学生が多く。

普通の大学生でも、卒業に近い大学3~4年生がアシスタントをやっていたので、大学1年目を終えたばかりの、大学2年生のひよっ子の私がアシスタントとして採用されることはないかな~、と思っていました。

 

さて、大学2年目が始まり、数週間経った3月半ば。

統計学部からメールが。

 

だいぶ前にアシスタントとして働きたいと言っていましたよね。

月曜日の午前9時からのチュートリアルのアシスタントをお願いできますか?

できれば、毎週出される課題の採点もお願いしたいです。

出来るだけ早く返信お願いします。

 
サムネイル

 

統計学のアシスタントのバイトのことは半ば諦めていた私は、このメールを読んでもちろん大喜び。

是非働きたいです、と即座に返信し、その日のうちに雇用契約を結びました。

 

履歴書も渡してないし、面接のようなものも一切なく、採用基準なんてあるのか、いまだ謎です。

私は違う学部に属していましたが、見ようと思えば、私の大学1年目の成績はチェックできたと思いますが。

自ら売り込みに来たというだけで、採用基準を満たしたのかもしれない、というのが私の憶測だったりします。

 

時給

 

時給は、$17.63(1,500円)

同時期にしていた図書館のバイトの時給は$18.85(1,620円)だったので、それに比べると少し安めです。

が、当時の私にとっては、バイトをすること自体に意味があったので、あまり時給に気を留めませんでした。

 

勤務日・勤務時間

 

勤務時間の話をする前に、学生ビザの話を少しだけ。

私が持っていた学生ビザは、夏休みの間はフルタイム(週40時間)で働くことが許可されていました。

大学の学期中は、週20時間までの就労が許可されていました。

 

学期中にしていた図書館のバイトは週15時間。

ということは、2つ目のバイトで週に5時間以上働くことはできません。

 

統計学部でのバイトを始めた大学2年目の前期は、週3時間のみの勤務だったので、もちろんビザの制限内でした。

 

大学2年目の後期、勤務時間を週5時間に増やしました。

当時、他のアシスタントのシフトをカバーしてくれないかと頼まれたこともありましたが、週20時間以上働いてはいけないというビザの制限を理由に断っていました。

 

大学3年目。

統計学部の管理者が新しい人(といっても別の部署で働いていたようですが)に変わりました。

この貫禄のあるおばさまに、なぜかとっても気に入られ。

仕事をどんどん頼まれました。
 

テストと課題の採点、採点結果のデータ入力も頼んでいい? ニコニコ

 
サムネイル
サムネイル

できることならやるんですけど、週の就労時間がビザの制限にもう達してるので… ショボーン

余分に働いた時間を、事後、大学が休みの時やチュートリアルがない時に申請してもいいなら、できますけど…。

あ、それで全然大丈夫!よろしくね~ ニコニコ

 
サムネイル

 

2週間に1回、自分が働いた時間をタイムシートに入力し、オンライン上で提出し、管理者がチェックし、承認する、というのが大学のバイトの形式でした。

なので、もし週に25時間働いたなら、余分な5時間は、20時間以下働いた週に振り分けることができます。

 

私は何でそんなことを提案したのか…?

まぁ、たぶん統計学部のバイトが大好きだったからでしょう。

とにかくやりがいがあって、とにかく楽しくて。

まぁ、管理者のおばさまも、私が「週の就労時間がビザの制限にもう達してる」と言った時点で、断らんのか~い。

私も私だけど、管理者も管理者よ(何)。

 

そこからもう沼りました。

どんどん仕事量が増えて、大学3年生の時は、週に何時間働いていたのか、もう分からない状況でした。

記録の上では、週20時間のみ働いていたことになっていますが、実際はどうやら…。

 

金銭面ではかなり助かりました。

試験期間でチュートリアルがない週、前期と後期の間にある2週間の休みなど、アシスタントの仕事は一気に減ります。

ですが、私の場合、本来なら収入が少なくなってしまう期間に、それまで余分に働いた分の時間を申請していたので、一年を通して一定の収入を得ることができました。

 

今思えば、働き過ぎでしたね。

学生ビザの就労時間の制限があるのは、ちゃんとした理由があってのこと。

良い子は真似しないでくださいね。

 

実際の勤務日・勤務時間は学期ごとにバラバラでした。

学期が始まる前に、自分が働けるチュートリアルを選び、アシスタントの希望に沿って管理者がシフトを作る、という流れでした。

授業が終わった後、10分の移動時間があるので、自分の授業が終わり次第、急いでチュートリアルに向かったり、チュートリアルが終わり次第、すぐ自分の授業に向かったり、といった感じでした。

採点や採点結果のデータ入力は、基本週末にやっていました。

 

長くなるので、仕事内容、メリット、デメリットは次回の記事で。