学生時代にしていた、大学図書館でのバイトについて。

 

前回の記事では、バイトを始めるまでの経緯、時給、勤務日・勤務時間などを書きました。

 

仕事内容

 
学生バイトが働くのは、平日の午後6時~10時、週末の午前11時~午後6時。
その時間帯は、正規の館員さん1人と学生バイト2人、合わせて3人が働いていました。
 
主な仕事内容はこちら。
  • 開館・閉館作業
週末のシフトは、開館業務から始まります。
ドアを開けたり、電気をつけたり、本の貸し出し機の電源を入れたりしながら、館内を回ります。
平日・週末の閉館時は、館内を一通り歩き回って、誰も残っていないことを確認。
その後、電気を消し、ドアの施錠をします。
試験前など、閉館時間ギリギリまで勉強する学生が結構いたので、追い出すのが大変でした。
  • 本の返却
図書館の本の背表紙には、数字やアルファベットが書いてあるラベルが貼ってあります。

この数字やアルファベットは分類番号と呼ばれていて、アルファベットごとに本の内容が区分されています。

例えば、Bは哲学や心理学関連、Lは教育関連、Qは科学関連など。

この分類番号をもとに、返却された本を元の本棚に戻していきます。

  • 書架整理
英語では「シェルフ リーディング(Shelf Reading)」といい、直訳すると「棚を読む」という意味になります。
本の背表紙についている分類番号を見ながら、本が正しい場所にあるかどうかチェックするという作業です。

利用者が適当な場所に本を戻したりすることは多々あるわけで、それが積み重なると、システム上では貸し出し可能になっているのに、その本が見つからない!というトラブルに繋がってしまいます。

なので、一冊ずつ分類番号をチェックしていき、本が間違った棚ではなく、本来あるべき棚にあるかどうか、整理整頓していく、という感じです。

 
一段終わったら次の段へ。
一つの本棚が終わったら、次の本棚へ。
数ヶ月かけて、館内すべての本棚をチェックします。

すべての本棚をチェックし終えたら、最初の本棚に戻り、一からまたチェックし始めます。

  • 利用者のサポート
利用者が探している本を見つけたり、コピー機の使い方を教えたり。
必要に応じて、利用者のお手伝いをします。
「この本を探しているんだけど、見つからない!」というリクエストが一番多かった気がします。
他にも、カウンターでの本の貸し出し、予約された本を棚から探す業務などがありました。
 

デメリット・短所

 

変化がほとんどない、とにかく単調な仕事内容。

正直言って、かなりつまらない仕事です。

一人で黙々と作業することが多いので、人によっては辛い仕事かもしれません。

 

大学図書館は本の貸し出しだけではなく、学生が静かに勉強できるスペースも提供しています。

学期末の試験前は、試験勉強をするために図書館に来る学生がたくさん!

一生懸命勉強している学生に囲まれながら働いていると、「自分も勉強しなきゃいけないのに~!」という焦りを感じるかもしれません。

事前に試験勉強の予定をしっかり立てておき、勉強の時間をちゃんと配分しておけば、そんな焦りは感じませんが。

 

正規の館員さんが休憩中、図書館にかかってくる電話に出るのはバイトの役目。

そんなにしょっちゅう電話がかかってくるわけでもないのですが、電話で話すのが苦手な私にとっては、唯一苦手な業務でした。

それを分かってか、マネージャーは「大事な用件だったら、かけ直してくるか、留守電にメッセージを残すはずだから、嫌だったら電話に出なくてもいいよ~」と。

「開館時間中なのに、誰も電話に出ないのはおかしいだろ!」というクレームに繋がりそうですが、そう思うのは日本人の私だけ…?

 

メリット・長所

  • 仕事が楽

単調な仕事内容ですが、とにかく楽。

のんびりとした職場環境で、焦ったり、急いだりすることが皆無。

人と関わることが少なく、静かで平和な仕事なので、私のような内向的なタイプには最適。

一人で黙々とする書架整理は、音楽を聞いたり、進撃の巨人のアニメを見ながらやっていたぐらい、とにかくお気楽でした。

  • ゆる~い職場環境

かなり自由な職場で、上司も含め、厳しい人はいませんでした。

彼と付き合い始めた頃は、少し仕事をしては、図書館で勉強している彼のところへ行き、イチャイチャしてはまた仕事に戻る、の繰り返し(真面目に仕事しろ)。

また、平日のシフトの休憩時間は15分のみのはずでしたが、だるいなぁ、と感じた時はバイト仲間と少し長めの休憩を取ったりしていました。

 

と言っても、いつもダラダラしていたわけではありませんが。

バイト仲間で仲良くなった人とそんなに仲良くならなかった人がいたので、仲が良いバイト仲間とシフトの時はのんびりと、特別仲が良いわけではないバイト仲間と同じシフトの時は、集中してガッツリ働く、という感じでした。

それでも私の働きっぷりは上司に褒められていたぐらいなので、かなりゆる~い職場環境といえます。

 

バイト仲間の一人。

この日は働く気がなかったようで、ダラダラしていました。

  • 立地条件が良い

大学の図書館なので、私が住んでいた学生寮から徒歩数分。

駐車場や通勤にかかるガソリン代などの心配がありません。

学生寮に住んでいなくても、授業で大学に来ている場合は、バイトのために別の場所に移動する必要がないので、かなり便利です。

  • 試験前は有給休暇が取れる

大学に付属している図書館なので、バイトが学業の妨げになってはいけない、ということは重々承知しているよう。

学期末の大事な試験や課題の前日、申請すれば、有給で休みがもらえます。

私は、2年生の時に1回、3年生の時に2回、合わせて3回休みをもらいました。

バイト仲間はもっと頻繁に休みをもらっていたかもしれません。

  • 給湯室が使い放題

図書館のスタッフ用の給湯室が使えるので、給湯室のコーヒーメーカーを使って、コーヒー、紅茶、ホットココアなどが飲み放題。

バイトがない日も、彼と二人で図書館に勉強しに来ては、温かい飲み物を飲みながら勉強したり、給湯室の電子レンジでお昼ご飯を温めたりと、かなり自由にやっていました。

他の学生は、家からコーヒーを持ってきたり、売店で買ったりしなければいけないことを考えると、かなりおいしい特典でした。

  • バイト仲間ができる

学生バイトなので、友達ができやすいです。

私以外に学生バイトは4人いましたが、水曜日のシフトが一緒だった、マレーシア人のY君とはとても仲良くなりました。

休みの日に一緒にご飯を食べに行ったり、彼の卓球の試合の応援をしにいったり、共通の友達と一緒にバドミントンをしたり。

今の彼と付き合い始めた際、彼氏ができた!と図書館のスタッフに伝えたら、「あ、Y君でしょ!」と言われたぐらい仲良くしてました。

 

大学3年目で一緒のシフトになった、インド人のV君は少しチャラいヤツで。

冗談半分で口説いてきたり、パーティーで気になっている子に話しかけられなかった!と騒いだり、下ネタを連発したり。

根は良さそうですが、バイトを通してでなければ、仲良くならなかっただろうなぁ、という印象の面白い人でした。

  • 卒業するまで継続可能

一旦採用されてしまえば、学生である限り、バイトを継続することができます。

上にも書いた通り、とにかくゆる~い職場環境なので、よっぽど酷い働きぶりでなければ、クビになることはないと思います。

実際、私のバイト仲間も、大学を卒業すると同時にやめていった人のみで、在学中にバイトをやめた人はいませんでした。

大学2年目が終わった時も「来年も働く?」と聞かれたぐらいで、再審査的なものは一切ありませんでした。

 

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デメリットよりも、メリットの方が断然多かった、大学図書館での学生バイト。

周りからかなり羨ましがられ、「どうしたら図書館のバイトになれるの?」とよく聞かれました。

私は全然知りませんでしたが、競争率は相当高かったようです。

大学2年目と3年目、この安定したバイトのおかげで生活費の心配をする必要が一切なかったのは、本当にありがたかったなぁ、と今でも思います。