以前、大学生の時に経験した4つのバイトをざっと紹介しました。
今日は、2つ目のバイト、大学図書館での学生バイトについて。
大学2年生になったと同時に始め、大学を卒業するまで続けたバイトです。
2016年3月から2017年10月までの約1年8ヶ月間、お世話になりました。
夏休みの間にしていたペットホテルのバイトとは違い、大学の学期中にしていたバイトだったので、勉強と両立しなければいけませんでした。
バイトを始めるまでの経緯
まだ日本にいた頃、ネットで「海外の大学に入学する場合、大学生活や言語の違いに慣れるためにも、一年目は勉学のみに集中しましょう」というアドバイスを発見した私。
そのアドバイスを鵜呑みにし、大学一年目はバイトはしないでおこう、と決めていました。
(実際、大学一年生の時は勉強についていくのに必死だったので、バイトなんてしている余裕はありませんでしたが。)
と同時に、「大学二年目からはバイトも頑張るぞ!」と決意していた私。
何が何でもバイトを見つけなきゃ、という謎の執念に襲われていました。
といっても、ニュージーランドで、大学在学中にどんなバイトができるのか、全く見当がつかず、「大学に戻ったらバイトも探さないとなぁ~」とただ漠然に思ったまま、夏休みが始まりました。
さて、ペットホテルでの短期バイトで忙しかった夏休みのある日。
フォローしていた大学図書館のフェイスブックのページに「学生アシスタント(Student Assistant)募集中」という投稿を発見。
さらに詳しい内容を読み進めていくうちに「このバイトをやってみたい!」と思うようになりました。
大学のウェブサイトにあった求人応募フォームに履歴書などを添付して応募する形式でした。
採用担当者の名前や応募の締め切り日などをしっかりメモしておき、早速、履歴書の準備などに取り掛かりました。
すべて用意が整い、締め切り日の4日ほど前に、大学の求人ページに戻ると…。
なぜか、バイトの募集のお知らせがなくなっており、オンラインの応募フォームも跡形もなく消えていました。
オンラインの応募フォーム自体がなくなっていたので、応募することさえできません。
「もう採用が決まっちゃったのかな?」「早めに締め切ることにしたのかな?」とやるせない気持ちに。
が、泣き寝入りは嫌だ!
募集の締め切り日は〇月△日だと確かに書いてあった!
だったら、まだ募集期間だよ!
ウェブサイトの応募フォームがないなら、採用担当者に直接メールで履歴書を送ればいいじゃないか!
と思い立ち、採用担当者であった、大学図書館のマネージャーに直接履歴書などをメールで送信。
まず軽く自己紹介し、学生アシスタントのバイトに応募したいこと、オンラインの応募フォームがなくなっていたけれど、図書館のスタッフの一員として働きたいので、是非検討してほしいとのこと。
と、かなり図々しいメールを送りました。
まぁ、失うものは何もなかったので。
そんなメールを送ってから、数日後。
採用担当のマネージャーから電話があり、翌週の火曜日に面接に来れるかどうか、聞かれました。
ちょうど私の誕生日の翌日が面接でした。
大学の友達と美味しいものを食べ、美味しいお酒を飲んで、楽しく誕生日を祝った翌日。
緊張した面持ちで面接に向かいました。
短期バイトのペットホテルのマネージャーは、私の履歴書をさっと見て「明日、お試しで働いてみる~?」と聞いてきただけだったので、面接らしい面接などありませんでした。
なので、今回がニュージーランドでの初めての面接。
どんな感じか一切分からず、特に準備もせずに挑みました。
(今思えば、無謀すぎ…。)
図書館の受付で、バイトの面接に来たことを伝えると、小さな会議室に通され。
採用担当のマネージャーと主任のスタッフの二人との面接でした。
もっといろいろありましたが、今でもよく覚えている質問はこんな感じでした。
まず、あなたのことを少し教えてください。


心理学と動物行動学を専攻していて、大学一年目を終えたところです。大学に入る前は、ワーキングホリデーでニュージーランドとアイルランドの農場で働いていました。大学一年目、図書館で勉強する機会がたくさんあったので、この仕事の募集広告を見た際、学生にとって大切な施設の一つであるこの図書館で是非働きたいと思い、応募することにしました。
大学にはさまざまな文化の人が集まります。多文化であるこの大学図書館で、利用者一人ひとりが心地よく図書館を利用できるよう、あなたは、スタッフとしてどんな心がけをしますか?


日本のスーパーやコンビニで接客の仕事をしていた際、お客様が何を求めているのか把握することが大切だ、と学びました。それと同じで、利用者が助けを必要とする場合は、その人の要望をしっかり聞き、利用者の気持ちに寄り添いつつ、サポートしていきたいです。
このバイトは、黙々と作業することが多いのですが、退屈な作業への対処法はありますか?


ワーキングホリデー中、農場で働いていた頃、畑の草取りをよくやりました。退屈な作業でしたが、草取りした部分を見返して「すごく綺麗になった!」とやりがいを感じたり、取れた雑草の山を見て「よく頑張ってるなぁ、私!」と自分を褒めてみたり、自分で自分のやる気を盛り上げるようにしていました。図書館での作業も、退屈でつまらないものであったとしても、その作業なりのやりがいを自分で見つけられると思います。
な~んて、かっこよく答えた感じになっていますが、正直言って、初めての英語の面接は大変でした。
緊張してると英語が出てこなくなり、とにかくしどろもどろの英語。
でも、面接官の二人は、私が何を伝えようとしているのか理解して、ちゃんとした英語にして言い返してくれて、「そう、それが言いたかったんです!」という感じの繰り返しでした。
面接後。
無事に面接を終えた達成感はあったものの、英語がボロボロだったため、たぶん不採用だろうな、と、一切期待していませんでした。
「不採用だとしても、面接ができたんだから、良い経験になった!」と、半ば開き直ってたり。
火曜日の朝に面接し、同じ週の木曜日の夕方、マネージャーから電話が。
ちょうど散歩中に電話をいただいたのですが、ドキドキしながら電話に出たのを覚えています。
「面接の結果、数独さんを採用することに決定しました。」と嬉しい知らせ。
採用だと聞いた瞬間は、とにかく嬉しかったなぁ。
ひたすら「Thank you!」と繰り返していたような…。
ちなみに、採用理由の一つとして、「You shone in the interview.」と言われました。
『shone』は『shine(輝くという意味)』の単語の過去形。
つまり、「あなたは面接で輝いた」とのこと。
コミュニケーションは、言語力じゃない、気持ちで伝えるんだ!とその時に実感しました。
(まぁ、言語力も大事ですけどね。)
ボロボロだと思っていた面接が、まさか採用の決め手になったとは。
人生、何が起こるか分からないもんですね。
こんな感じで、晴れて採用が決まり、ペットホテルでの短期バイトを終え、大学に戻ったと同時に、図書館でのバイトが始まりました。
時給
時給は、$18.85(1,620円)。
学生としては嬉しいことに、当時の最低賃金である$15.25(1,300円)より高い時給でした。
勤務日・勤務時間
平日は、火曜日と水曜日の午後6時から10時までの4時間。
週末は、日曜日の午前11時から午後6時までの7時間。
週3日、計15時間ほどの勤務でした。
長くなるので、仕事内容、メリット、デメリットは次回の記事で。