前回の記事で、大学生の時に経験した4つのバイトをざっと紹介しました。
今日は、1つ目のバイト、ペットホテル・ペット一時預かり所での短期バイトについて。
11月初旬から2月の終わりまで、ニュージーランドの大学は長期の夏休み。
大学一年目を無事に終え、大学生として迎えた初めての夏休み、2015年11月から2016年2月までの4ヶ月間、短期で働きました。
バイトを始めるまでの経緯
ニュージーランドでは、夏に長期の旅行に出かける家庭が多いため、ペットホテルはどこも大忙し。
夏休みの間住んでいた家のすぐ近所のペットホテルは、クリスマス前後には、200匹ぐらいの犬を預かることもあるという、かなり人気のあるペットホテルでした。
動物関連の仕事がしたいなぁ、と思っていた私。
特にバイトの募集が出ていたわけではありませんでしたが、履歴書を持って、受付に飛び込みました。
履歴書を持ち込んで直談判するのは、ニュージーランドでは、一般的な求職活動の方法の一つのようです。
履歴書をマネージャーに渡し、バイトを探している旨を伝えると、「明日、どんな感じの仕事なのか、お試しで働いてみる?」と。
翌日の午前中、少しアタフタしながらも、2~3時間ほど、指示された通りに掃除や洗濯をこなしました。
他のスタッフも優しく接してくれて、「紅茶かコーヒー飲む?」と何度も聞いてくれました。
よくあんな臭いの中でお茶できるなぁ~、とその時は思いましたが、慣れてしまえば全然気になりませんね。
最後の1時間は、可愛い犬たちと遊ぶこともできて、「大変だけど、楽しい!」という第一印象だった気がします。
お試しなので、お給料は出ないものだと思っていましたが、3,500円($40)ほどの現金を帰り際に渡されました。
そして、次の日。
マネージャーから電話があり、無事、雇ってもらえることになりました。
時給
時給は、$17.5(1,500円)。
当時の最低賃金である$14.75(1,270円)より少し高めの時給でした。
勤務日・勤務時間
午前7時半に出勤し、12時までお仕事。
12時から2時半まで、お昼休憩があります。
(私は家に帰って、お昼寝してました。)
午後は、2時半から6時まで働きます。
午前に4時間半、午後に3時間半、合計8時間ですね。
私の勤務日は不定期でしたが、繁忙期ということもあり、基本週5~6日働いていました。
仕事内容
仕事内容は、掃除や洗濯、犬たちのご飯や水の準備、遊んでいる犬たちの観察・健康管理など。
朝7時半、犬を個室から大きな共用スペースへと移動させます。
個室の状態をチェックし、必要に応じて、床の掃除、毛布や水の交換をします。
個室の掃除が済んだら、洗濯機と乾燥機を回しながら、犬たちの食事の準備。
それぞれの部屋に、エサを設置していきます。
お昼になったら、犬たちをそれぞれの個室に戻します。
それまでは楽しそうに遊んでいた犬たちも、この時間になると、お昼ご飯が待っている個室に戻りたがるので、この作業は結構大変でした。
数時間、個室で休憩させるので、その間、スタッフはお昼休憩を取ります。
午後2時半になったら、犬たちは再度共用スペースへ。
午前と同じく、掃除や洗濯、犬たちの夕ご飯の準備をします。
6時頃になったら、犬たちを再度個室へ戻し、一日が終わる、という感じです。
旅行の間、泊まりで犬を預ける人もいれば、仕事に行っている間のみ、犬を預けるという人もいます。
一時預かりのみの犬は、朝はそのまま共用スペースへ、お昼は個室で休憩し、その後、お迎えが来るまで共用スペースで遊んでいます。
共用スペースは、小型犬・中型犬・大型犬用の三種に分かれています。
小型犬の共用スペースで、犬と遊んでいる私↓。
デメリット・短所
多少慣れますが、犬がたくさんいると、やっぱりうるさいし、かなりにおいます。
外でしかトイレに行かない犬、また、個室の隅っこでトイレを済ますようなお利口な犬もいますが、個室の中でハチャメチャにトイレしてしまう犬もいるので、決して綺麗な仕事ではありません。
また、掃除、洗濯、食事の用意や水の交換など、かがんだり、重いものを運んだり、身体的な負担も付き物です。
いくら注意を払っていても、犬同士で喧嘩をしてしまう場合があります。
そんな時は、自分の身を守りつつも、冷静かつ迅速に対処することが必要とされます。
私が働いていた時にも、犬が興奮状態になってしまい、ヒヤッとする出来事は何回かありました。
幸い、ベテランのスタッフさんがそばにいたので、大きなトラブルにはなりませんでしたが、その場にいるスタッフ全員が臨機応変に行動することが大切です。
メリット・長所
短所を長々と書きましたが、可愛い犬達に囲まれると、やっぱり癒されます。
ちなみに、私のお気に入りはプリンス(王子)という名前のパグでした。
他のスタッフさんも、それぞれお気に入りの子がいたようです。
長く働けば働くほど、通っている犬に愛着が湧くもんですよね。
また、犬たちが落ち着いている日、静かで平和な日はとにかく楽です。
ベンチに座って、温かいコーヒーを飲みながら、犬と戯れる時間は、勤務中という気がしませんでした。
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勤務中に撮った写真をいくつか紹介。
初めて間近で見るセント・バーナードの大きさにはびっくりしました。
このペットホテルでのバイトが、ニュージーランドでの初めてのバイトでした。
4ヶ月のみという期限付きの短期バイトとしては楽しめましたが、長期のバイトとしては大変そうだな、というのが私の正直な意見です。
でも、夏休みを利用して、お小遣い稼ぎができましたし、ニュージーランドでのバイトを経験したことで、自分の自信にも繋がりました。
ニュージーランドでの初めてのバイトということもあり、私にとっては大切な思い出となっています。
次回は、在学中にしていた、図書館での学生バイトについて書きます。
乞うご期待。