ニュージーランドってどんなもの食べるの?と聞かれることがしょっちゅうあるのだけれど、答えに毎回困ってしまう。
なぜなら、いろんなものが食べれるから!
外食するなら、日本食、中華料理、台湾料理、韓国料理、タイ料理、ベトナム料理、マレーシア料理、イタリア料理などなど…。
挙げればきりがない!
うちごはんも、ニュージーランド人の彼が料理上手なのと、様々な食材が手に入るおかげで、レパートリーが豊富。
食べログでそんな私の食生活を紹介したいと思います。
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前回の食べログ(うちごはん)にて、去年の年末にレモン酒を作った過程を書きました。
完成したレモン酒はボトルに移したので、空いた容器で果実酒第二弾!
使ったのは、庭に木があるこちらの果物!
フィジョア(または、フェイジョア)。
私にとっては、ニュージーランドに来るまで、見たことも食べたこともなかった、というか、存在さえ知らなかった果物です。
読者の方で食べたことあるよ、って人いるのかな…?
ウルグアイ、パラグアイ、ブラジルなどの南米が原産地ですが、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカなどで人気な果物です。
なんと、ニュージーランドが最大の生産量を誇っているそう。
確かに、3月の終わりから5月の終わりにかけて、至る所でフィジョアを見かけます。
スーパーはもちろんのこと、家の前の歩道にフィジョアがたくさん入った箱を置いて、ご近所さんや通りすがりの人が無料で持っていけるようにしている家もたくさんあります。
我が家のフィジョアの木がこちら。
木からもぎ取るのではなく、地面に自然に落ちたものを拾って食べるのですが。
木の下がフィジョアの絨毯になってしまうぐらい、それはそれは大量のフィジョアがなりまして。
拾いきれず、地面でそのまま腐ってしまうものも。
もちろん彼も私も食べましたし、彼の職場に持って行ったり、彼のご両親やフラットメイトのH君の友達にも大量にあげましたが、それでも追いつかないほど。
H君は3袋ほど冷凍していましたが、冷凍すると品質が落ちてしまうそうなので、果たしてどうなのか。
味はどんな感じなんでしょう、うまく説明できない(ダメじゃん)。
フィジョアはパイナップルグアバとも呼ばれているそうですが、グアバなんて食べたことないし。
バナナとパイナップルの中間のような香りや味がする、などとも書かれていましたが、するかなぁ?
バナナみたく甘いわけではなく、かなり甘酸っぱい感じです。
そして、結構固い。
半分に切って、スプーンで中身をすくって食べるのですが、スプーンがサクッと入るのではなく、ザクッと掘り進めなければいけない感じ。
梨のシャリシャリ感をさらにパワーアップした食感(何それ)。
放っておけば柔らかくもなりますが、柔らかくなってしまうと味が断然落ちる気がします。
おいしいにはおいしいですが、個人的には、桃やブドウのように、めちゃくちゃおいしい!とはならないですね。
食べ続けるうちにおいしく思えてくる食べ物のような気がするので、一つや二つ食べただけではたぶんハズレと感じるかもしれません。
カリウム、食物繊維、ビタミンCなどが豊富に含まれているそうなので、健康面ではもちろん、ダイエットにもよさそうです。
さて、そんなフィジョアですが、ピーラーで皮をむくとこんな感じ。
輪切りにし、ウォッカ(ABSOLUT VODKA)、氷砂糖と一緒に容器に入れます。
切った断面の十字が可愛い…。
本来は一か月後に試飲するつもりが、コロナにかかったのもあり、二カ月近くほったらかしになってしまいました。
久しぶりに台所の戸棚から出してみると…。
げ、変色してる…!
変色してるのはまずいんじゃないかな、と思いながら、恐る恐るフタを開けてみると。
フィジョアの良い香りが。
大丈夫そうかも…?
実を取り出します。
梅酒みたいなおいしそうな色。
ウォッカを1リットル使いましたが、なんか量が減ってる?
フィジョアの実にしっかりしみ込んだのかもしれません。
まずはストレートで一口。
ストレートなのに、とっても飲みやすい!
喉元が熱くなる感じがたまらない。
お次は、トニックウォーターで割っていただきました。
レモン酒は、酸味と少しの苦みがあって爽やかなお味でした。
一方、フィジョア酒はほのかな甘みが楽しめる、まろやかな口当たり。
おいしい。
味は違えど、フィジョア酒は私の好きな梅酒に近い感じがします。
レモン酒はまだ残ってるけど、フィジョア酒はすぐになくなっちゃいそう…。
残念ながら、フィジョアの季節は終わってしまったので、さらに作ることはできず。
来年は容器をたくさん買いそろえて、フィジョア酒を作りまくるぞ~!(←飲兵衛)